天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ12)

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追々、え？ページ12

つまり、Aは亜央に日常を見て、気を緩ませてくれ、とのこと。何だかそれだけじゃない気もするが、そういうことは追々言われるだろう。
「ここはこういう場所だ」「平和を保っている」と印象付けることがとても重要。

零「最初に地下牢にぶち込んんだ人がすることではないだろうに…。」

Aの飲み物を用意するために湯を沸かしている時間、給湯場で零はため息を付いた。湯気をぼうっと見つめて手元にある茶葉を弄っている。
いつまでもこうしてはいられないので現実逃避もほどほどに、2人分のマグカップを持って彼の元へ。

零「どうぞ」

『ああ、』

零は自分の執務室だし…と自身の仕事デスクの椅子に座った。デスクの上には山積みに書類が立ち並んでいる。
Aが潜入期間中、彼の仕事が一時的に自分のところへと回って来て始末していた分、自分の仕事が回らなかったのである。それを隠すつもりはなかったが、バレてもちょっと気まずいな……バレたわ。←今ココ

『お前……』

零「仕方ないですよね～～」

『…まあいい。ちゃんと片付けとけよ。期限は、』

零「大丈夫です」

『ならいい。ちょうどいいじゃねぇか。亜央にも手伝ってもらえば』

零「馬鹿言わんでください。流石にダメでしょ」

『構わねぇぞ』

零「え？」