お手柔らかに、一線 ページ30
高「ふふ、、、じゃ私も、手加減なしで、いこうかな」
『…お手柔らかに〜』
2人の間に、風がザッ…、と通った瞬間、彼の姿は立っていた場所から消えていた。
その代わりに突如発生する衝突音と突風。
『こちらは手持ちの武器が天界製ではなくてな、強度が物足りないんだ』
高「そうかい。私には関係ないんで」
『チクショウ』
金属音が響き渡るはAの刀と、高橋の刀。
火花は散るは、お互い天界の力とOHPの力を獲物に込めているからか黒い靄と、青白い靄がぶつかり合い、そこからまたもや衝突する稲妻が発生した。
力の小競り合いで分があるのは高橋だ。
Aは霧矢漸という未成熟の身体。力は他の人間に比べりゃ強いが彼には多る。
だからとりあえず押し合いはするが基本的に流すことに徹底することにしている。
だがそれを高橋は承知しているだろう。相手の状況を把握するのも戦いでは大切なこと。
それをわかって高橋は敢えて攻めた。
『っ、、!!!』
ビ、!!と頬に一本の赤い線が走る。
だが、Aの攻撃は彼にはまだ届かない。
人間の身体を持つAと、OHPの身体を持つ高橋ではやはり優劣が大きくあるようだった。
本気でやり合い始め、少ない時間で、切り傷刺し傷だらけになってしまった霧矢の身体。
血が足らず、身体がぐらぐらと意思とは関係なしに動く。
いつのまにか高橋は片手に銃を持っていた。
高「…あんまり楽しくなかったよ」
『はあ、、はぁ、はぁ、、、』
かちゃ、と焦点を合わせる音が聞こえた。
刀を地面に挿して体重を支える姿のAを見て「もう少し楽しいと思っていた」と口から零したのだった。
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ちるちる(プロフ) - お疲れ様です!めっちゃ面白くて、一気読みしちゃいました(´>∀<`)ゝついに過去編…!!楽しみです!! (2022年12月5日 2時) (レス) @page50 id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶*(プロフ) - お疲れさまです!過去編…まさか最新話の話が…楽しみにしてるので遠慮なく長期間更新停止しちゃってください!! (2022年11月25日 21時) (レス) @page50 id: 6f7ecd9a26 (このIDを非表示/違反報告)
黒月(プロフ) - ついに過去編…しかも完全オリジナル…!!純粋に楽しみすぎるので待ってます!この作品がきっかけでネッ友が出来ましたので忘れることは無いのですし、更新情報が来たら多分飛んできます()いつも通りですが無理はなさらず、またお帰りになる日を楽しみにしています!!! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: e117f8682f (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - お疲れ様です!更新のお話わかりました!いつか帰ってくるまで待っていますね!また楽しいお話を見るのを心待ちにしています! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: feaa8e4abb (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 久しぶりーふ。寒いですねはい、ちょっと一周してきます。(久々でお話のあらすじ忘れてしまった、不甲斐ない) (2022年11月21日 20時) (レス) id: e9819a7dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2022年10月5日 18時