依存【リク】 ページ46
side髭切
鶯丸「お前は何故そこまで、Aを想う事が出来るんだ」
丁度彼と手合わせだったある日
僕は、そう聞かれた
「何故って？」
鶯丸「俺は彼奴の友だからな..彼奴が壊れる姿は見たくない」
「..」
彼は、僕がAと出会う前から
Aと共に過ごしていた刀だったね
鶯丸「彼奴の事をちゃんとわかっているのか？」
さっきから質問が多いし言葉がめちゃくちゃ..
まぁ、それも彼らしいのだけど
鶯丸は木刀を垂れ持ち左足に重心をかけて立つ
瞳の奥に灯る感情は..哀か愁か心配か
「..Aが、どんな過去を生きて、どんな重荷を背負って来たのか...それはもう十二分に知っているよ」
鶯丸「それを知って尚、何故彼奴の為に動ける..我儘で死に急ぐ様な大馬鹿者で...他人に頼る事が出来ない不器用な奴だぞ」
「だからこそじゃないかなぁ」
僕は鶯丸の言葉を聞きながら木刀を立てかけ
返事を続ける
「彼が大馬鹿者なのも知ってるよ。けどね、鶯丸...彼は..どうしようもないくらいに寂しくて、心にぽっかり穴が空いてる状態なんだ」
そう..Aは、常に一人だ
彼は自分の弟と居ても、膝丸や他の刀と居ても
何時も...心は何処かにある..
「それを知ってるから、僕は彼の為に動くんだよ。彼の心の穴を...僕が埋めてあげたいからね」
鶯丸「..ほぅ」
「それに、僕ももう彼が居ないと駄目みたいなんだよ。いつの間にか...隣に居るのが当たり前になってたんだ」
膝丸ではなく、隣はいつの間にかAが当たり前の様になっていた
「..だから...僕はAがいればそれでいい...彼の為なら地獄までも堕ちていくよ」
やんわりと微笑むと鶯丸は目を細め何かを
言いたげに口を開いた刹那..
『手合わせは終わったか』
鍛練場の入口からAが顔を覗かせた
────────────────────
side鶯丸
Aが来た刹那、髭切は俺から視線を外し
Aの元へと歩いて行った
『鶯、後で俺とも手合わせしてくれ！』
Aは俺に無邪気な笑顔を向けたが、俺は曖昧
に微笑み早く行けと手を振った
『なぁ髭切、これから俺と』
髭切「..」
Aが何か言いかけるが髭切は奴の胸にぽすんと頭を預け倒れ込む
『髭切？』
髭切「うん..やっぱりAが落ち着く」
『はっはっは..愛いなぁ、お前は』
呟いた髭切を愛おしそうに撫でたAだが
俺は一人思った
..依存とやらではないか、と
───────────────────
依存になってない気がしなくもない..
依存が分からずすみません！
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風船ガム - ぐじゅぇりさん» おおお！お久しぶりです！！そうですね！愛されています！ (2018年12月2日 17時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - お久しぶりです！こっちにも来てみました。やっぱ愛されてますねぇ (2018年12月1日 18時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - レオさん» ありがとうございます！！...是非嫁との絡みをこれからもお楽しみください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - 更新を楽しみしながら見てます！完結したのがさみしい、、是非番外編や続編で嫁との絡みが見れる日を楽しみにしてます！ (2018年11月13日 0時) (レス) id: dabb770a1a (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ながながな「和」〇雷おこしさん» どういたしましてです！......すみません...すごい、もう何がなんだか分からなくなってしまいまして！..そんな事言って下さりありがとうございます！...嫁さまは強いですｗ (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年8月26日 19時
