源氏の兄の旦那様

嫌味だな？(確信) ページ10

...はぁ

『もう..一回』

「勘弁して...」

もう疲れた。本当に身体が限界

『...二言はないと言うた』

「言ったけど、もう今は止めてって事だよ。夜なら良いから」

眉を下げて言うAを優しく撫でて言えば
大人しく止めてくれる

『今は何時だ』

「さぁ..だけどそろそろ夕餉時だろうね」

『夕餉..』

「皆には後でお詫びしないとね」

『お詫びか...そうだな』

僕の横で寝転び呟いたAは眠たそうだった

「...A、何時から寝てないの」

『分からぬ..』

...これ、ここで寝かせたら夜はないんじゃ..
......ないよね。ないよね絶対

身体が壊れそうだから寝てほしいな
うん。よし、寝かせよう

夜なら良いとか言ったけど無理だよこれ

「寝たら？」

『..ん』

「ちゃんと着てね」

『...ん』

のろのろと起き上がり内番の着物に着替えたA
僕も痛みを我慢してさっさと着替える

『寝る』

「うん」

再び布団に潜ったAだったが、布団をあげて
こちらを見てきた

まさかとは思うけど..ねぇ

『髭切』

「...はいはい」

寝るまで居ろって事でしょ
仕方ないからそのまま布団に潜り込めばAは
僕に顔を埋めて抱きしめてきた

「おやすみ」

『ん..』

ポンポンと頭を撫でてやったら数分して寝息が
聞こえてきた









────────────────
side審神者

長谷部に言われてAを呼びに来ればなんだこれ

つーか長谷部、俺は主だからね！
...まぁそこは置いといて

これは嫌がらせ？嫌味？あぁん？

『…zzZ』

Aが寝てるのさ..髭切と共に！
そりゃもう気持ちよさそうにね！！

髭切「Aはこのまま寝かせていいかな」

起きてた髭切は俺を認めると小声で問うてきた

「ｶﾏｲﾏｾﾝ」

髭切「ありがとう」

「夕餉だぞ」

髭切「今行くよ」

「お前、Aには甘くない？」

優しく布団から抜け出した髭切に言えば

髭切「...そう？当たり前じゃないかな」

コイツ、平然と言いやがった

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