ビッグ3のお目付け役 (ページ5)

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私の光ページ5

？？side
貴方は私の光、ただそれだけでいいの。

何時でも笑顔な貴方が見たいだけなのだから。

貴方は覚えていないかもしれない。

けれど私はしっかりと覚えている。

あれは私がこの学校に入学してから数週間後の事だった。

私はクラスメイトから虐められていた。

理由なんて知らない。

だから私は虐めを重く考える事はなかった。

だが気に食わなかったクラスメイトは私をもっと虐めた。

助けが来ない事なんて誰もが分かっていた。

けどそんな時に現れたんだ。

私のヒーローが。

『おい、何やってんだ？』

モブ1「お前に関係ないだろ？」

モブ2「早くどっか行けよ」

モブ3「邪魔しないでくんね？」

彼も同じだと思った。

自分が虐められるのが怖くて逃げ出すんだと思った。

『ふぅん、そっか。なら、俺“は”居なくなるよ』

モブ「「「はぁ？」」」

？？「話は聞かせてもらったのさ！」

？？「こりゃ立派な除籍行為だな」

モブ「「「！？」」」

そこに居たのは根津校長先生と相澤先生だった。

根津「たまたま散歩していた所を連れてこられたのさ！」

相澤「元々その相談はあったからな。今日を実行する日にしただけだ」

相澤先生はそう言って私の頭を撫でた。

相澤「悪かった」

相澤先生は悔しそうな顔でそう言ってくれた。

？？「か、彼は？」

相澤「ん？あぁ、お前はB組だから知らないか。彼奴はA組の付喪 Aって言うんだよ」

彼にお礼を言いたかったがもうその場に彼は居なかった。

それから何日も彼を探した。

けれど彼は見つからなかった。

もう会えないのかななんて思っていたその時、彼は私の前に現れた。

『ハンカチ落としたのお前だろ？』

彼の手には私がさっきまで持っていたハンカチが握られていた。

『はいこれ。もう落とすなよ？』

彼はそう言うと私に背を向けて歩き出そうとしていた。

？？「あ、あの！」

『ん？なに？』

？？「貴方が、貴方が助けてくれたから私、今ちゃんと学校に通えてるの！ずっと貴方にお礼がしたかったの！」

『お礼？何それ？』

？？「貴方は覚えて無いかもしれない。けど、貴方は私の恩人なの！」

『…………人間としてだけかを助けるのは当たり前だろ？』

そう言ってニコッて笑った彼を見て私は思った。

彼が私の光なんだって。

『行くぞ〜、薫ちゃん』

薫「はい、会長！」