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真っ赤な嘘/izw ページ3

『ねえ、拓司はこの服どう思う?』
「似合ってると思うよ」












『どう?おいしい?』
「うん」















まだ付き合って数ヵ月しか経っていないのに拓司からの返答が素っ気ないものへ変わっていった。そんな貴方への見えない醜い黒いモヤモヤが私の心の中へ蓄積されていった。
きっと捨てられるかもしれない、という焦りやもっと私を見て、という欲望がどんどん大きくなってきたのだろう。



















『拓司はさ、私の事好き?』
「んー、うん。好きだよ。」














こんなこと、今までで一度も聞いたことがなかったのに、聞いてしまった。たった一人の好きな人を失うことが怖かったのだろう。まあ、返事は相変わらずだが。



















『ねえ、拓司』
「何?」
『私達、もう別れよっか。』
「え、?」
『飽きちゃった。ごめんね。』



















飽きた、なんてそんなの真っ赤な嘘だ。どうせ飽きられて捨てられるのを待つだけなんて、そんなの耐えられない。そう思ってしまった。だからごめんね。こんな急で。

















『我が儘言っちゃって本当にごめんね?』
「え、待って何でそんな急に別れ話なんて言うの」
『分かんないの?それならそれで自分で考えて。私からは別れようとしか言えない。』
「待って、いかないで」
『じゃあね、拓司。』



















やっぱりじゃあね、なんて別れよう。なんて言いたくなかった。でも遅かれ早かれこうなる運命だったならこれもこれでよかったのかもしれない。なんて、私は嘘ばっかりだ。

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シラユキ。(プロフ) - Sさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです。東兄弟のお話ですね。了解しました。遅くなるかもしれませんが書こうと思います! (4月5日 14時) (レス) id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
S - 問ちゃんとのお話、とても面白く問ちゃんっぽくて、とても良かったです!東兄弟のお話をもっとたくさん読みたいです。もしよろしければよろしくお願いします! (4月4日 21時) (レス) @page6 id: 5888c9980a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルタイル | 作成日時:2024年3月27日 14時

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