ないしょ/ymmt ページ13
「あ、ごめん一ノ瀬さん。ちょっといい?」
『はい、どうしました?』
「こっちきて」
そんなことをオフィスで言われて少し不安になる。何か作問でミスをしてしまったのだろうか。まあ、別に怒られはしないだろうけど。なんて色々考えながら大人しく山本さんについていく。
「ここ、ちょっと回りくどいから分かりやすくしてほしいな。あと、ここはもうちょっと文字数欲しいかも。」
『うあーすみません。ちょっと考えたらわかったところが多いですね』
「いやいや、充分頑張ってるよ?文字数とかは難しいからしょうがない部分もあるしさ。」
『優しいですね、山本さん。』
「まあ、怒るほどのことでもないし、誰でもミスはするからね。」
やっぱり山本さんは優しかった。でも、1つ疑問に思うことがある。私の作問の不十分なところを指摘してくれるだけならわざわざ別室へ移動しなくてもよかったのになぜ呼び出したのだろうか、という疑問だ。まあ、こんなことを一人で考えていても正解にはたどり着けないので山本さんに聞いてみるとしよう。
『あの、添削なら移動せず出来たのになぜ移動したんですか?』
「そうそう、一ノ瀬さんにあと2つ用があってさ」
『はい、何でしょう』
用、なんて何の事だろうか。これもまたマイナスな事では無いだろうが少し緊張してしまう。
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シラユキ。(プロフ) - Sさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです。東兄弟のお話ですね。了解しました。遅くなるかもしれませんが書こうと思います! (4月5日 14時) (レス) id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
S - 問ちゃんとのお話、とても面白く問ちゃんっぽくて、とても良かったです!東兄弟のお話をもっとたくさん読みたいです。もしよろしければよろしくお願いします! (4月4日 21時) (レス) @page6 id: 5888c9980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルタイル | 作成日時:2024年3月27日 14時