お疲れ様。/sgi ページ11
家に帰るといつもソファでくつろいでいるはずのAがいなかった。同棲しているわけじゃなくて、お互いがお互いの家を行き来しているだけだから不思議じゃないと言えば不思議じゃない。でもいつもあるはずのものがないと何だか不安で一応電話をかけてみた。
だが電話が繋がることはなかった。少し寝ているだけだろうと思い特に気にはしなかった。
家でくつろいでいるとAから折り返しの電話がかかってきた。
「もしもし?」
『あ、もしもし?電話出られなくてごめんね?どしたの?』
「あぁ、いや特に理由は無いんだけど、いつも俺ん家にいるイメージだったからどうしたのかなって」
『どんなイメージなのそれ…』
「そんなことはいいから、今家にいるの?」
『家にいると思うならハズレだね。まだまだだなあ、駿貴も』
「え、家じゃないならどこにいるのよあなた」
『正解は会社でしたー』
「会社!?」
定時なんてとっくに過ぎてるだろうにまだ会社に残っている彼女。何があったのだろうと思いAに聞いてみた。
「なんであなたまだ会社にいるのよ」
『いやー後輩がさ明日提出のやつ1週間くらい間違えてて結構終わってなくてさ「先輩どうしたらいいですか!?」って言われて、手伝ってあげるから頑張りなって言ったらこうなった』
「にしてもじゃない?A仕事できるほうだし、後輩もいるのにさ」
『そう、それがさ後輩ちゃんさ「ちょっとコンビニ行ってきますね!」って言ってそれっきり。ブータンのコンビニにでも行ったのかな?』
「何それめっちゃ大変じゃん…てかヤバ…」
『そうなのよ。でもねもうそろそろ終わりそうだからどうにかするわ』
「無理しないようにね」
『はーい、ばいばーい』
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シラユキ。(プロフ) - Sさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです。東兄弟のお話ですね。了解しました。遅くなるかもしれませんが書こうと思います! (4月5日 14時) (レス) id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
S - 問ちゃんとのお話、とても面白く問ちゃんっぽくて、とても良かったです!東兄弟のお話をもっとたくさん読みたいです。もしよろしければよろしくお願いします! (4月4日 21時) (レス) @page6 id: 5888c9980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルタイル | 作成日時:2024年3月27日 14時