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『じゃあ乾に次の質問ね?』
「答えられる範囲のやつにしてね?」
『大丈夫そんなに難しくないと思うから』
「ならいいけど…」
『もし私が死んだら乾はどうする?』
「え、?どういう事?やっぱりA明日死ぬの?」
『どういう事も何も私がもしも死んじゃったら乾はどうするのか気になっただけだし、多分明日死なないし、死ぬ予定もない!』
『で、乾はどうするの?』
そんなに難しくないと言いながらしっかり難しい質問をしてきたA。もし本当にそんなことが起こったら俺はどうなるのだろう。
「もし、Aが死んじゃったら漫画とかみたいに自分もあとを追って死ぬ、みたいな事はしないと思うけど数日は何も手につかないかも。」
『本当?ちょっと意外かも。』
「意外?なんで?」
『悲しくはなるけど仕事は仕事でちゃんとやるのかなって思ってたからさ。だってほら、仕事とプライベートとではわけるタイプでしょ?』
「わけはするけどAが死んじゃったらそんなこと考える暇なんてないでしょ」
『えー、不謹慎だけどなんか嬉しい』
星空の下、そう笑う彼女は何だかとても儚く思えて。すぐ隣にいるのに少しでも目を離せばどこかへ行ってしまうのではないかと思えて。呑気にニコニコ歩いている彼女の手と自分の手をそっと繋いだ。
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『何急に。手なんか繋いできちゃって。ちょっと心配になっちゃった?』
「別に。そんなことないし」
『本当に?まあ、いいや。乾と手繋ぐの、嫌いじゃないし。』
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シラユキ。(プロフ) - Sさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しい限りです。東兄弟のお話ですね。了解しました。遅くなるかもしれませんが書こうと思います! (4月5日 14時) (レス) id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
S - 問ちゃんとのお話、とても面白く問ちゃんっぽくて、とても良かったです!東兄弟のお話をもっとたくさん読みたいです。もしよろしければよろしくお願いします! (4月4日 21時) (レス) @page6 id: 5888c9980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルタイル | 作成日時:2024年3月27日 14時