ボカロ局短編集！【ハイキュー!!】【黒バス】【REBORN】

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貴『………。』


あたしは目の前の近道の看板を無視して遠い道のりを選んだ。


山『………。』


そして俺はAの後をつけた。


きっとAは今日もこの道を訪れるはずなのな。


だけど。


俺は今日“も”見守るしかできない……。



貴『……あの木……。』


山本さんはいつも通りあの木の先で隠れてるんだろう。


私は気づかぬふりをしたまま通り過ぎた。


私と貴方の視線は絡まない。


私の声は貴方に、貴方の声はあたしには届かない。


ため息だけが虚しく重なるだけなの。


会えなくったって、触れなくたって、話せなくていいから。


頼りのない私とぎこちない山本さんがそこにいるだけでいいの。


これが恋っていうの？そうじゃないのなら“言葉”なんて、なくていいの。


山『考えたって考えたって。』


貴『きっと、エンディングは変わらないんだわ。』

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