ボカロ局短編集！【ハイキュー!!】【黒バス】【REBORN】

ロストワンの号哭(今吉翔一】 ページ13

刃渡り数センチの不信感が挙げ句の果てに静脈を刺した。

病弱な愛が飛び出すからレスポールさへも狂気に変えてしまったの。

これは作り話じゃない。ノーフィクション。

貴『数学と理科は好きよ？ただ国語はどうもダメでね、嫌いだわ。』

今『どれが正解か悩んどったらどれも不正解というオチか？』

その通りよ。

先『本日の宿題は自分のことについてだ！』

無個性な私のこと？

過不足ない、不自由のない最近に生きている。

でも、どうして？

貴『悲しい。淋しいよ。』

この言葉を言ってしまうの？

先『黒板のこの漢字が読めるか？』

読めません。そして彼、今吉翔一の心象も読めません。

私の心を黒く染めたのは一体誰なの？

ねぇ、誰なの？

先『そろばんでこの式は解けるか？』

わかりません。彼、今吉翔一の首輪の外し方もわかりません。

貴『ねぇ、翔一、私たちのこのまんまでいいのかな？』

今『そんなん言われたかて、どうするん？』

もう、どうだっていいかも。

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