第210話 これが雷門サッカー ページ11
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「ありがとう、土門！」
「気にすんな！」
土門が笑うと、鬼道たちも頷いた。
「そうだ！ゴールは俺達がカバーする！お前は新たな技への挑戦を続けろ！」
「おう！」
円堂が大きく頷いた。
前半は依然0対0のまま、白熱の展開を見せた。陽花戸の三人がボールを持って攻め上がる。
「やはり雷門中は守備力も高いな！俺達も負けていられないぞ！」
「俺達陽花戸中イレブンのチームワークを見せてやろうぜ！」
「おう！！」
「来るぞ！！」
陽花戸の三人がゴール前に攻め上がると、円堂は構えた。
「こい！！」
「よかよか。円堂くんのあのチャレンジ精神…大介を思い出すばい」
陽花戸の校長は、微笑ましそうに試合を見ていた。
ゴール前に攻め上がってきた戸田の前に、土門が立ちふさがる。
「“ボルケイノカット”！」
土門がボールを奪った。土門はドリブルで選手をかわし、栗松へパスをした。
「よーし、俺も必殺技、試すでやんす！」
栗松がそう叫び、一気に加速した。
「“ダッシュアクセル”！！」
素早いドリブル技で、栗松は相手選手を抜き去った。
「栗松！できたじゃないか！！」
「いいぞ！栗松！」
「特訓の甲斐があったっす！！」
「“ダッシュアクセル”ですって？困りますね、勝手にネーミングされちゃ…」
栗松や土門が新技を身に着け、円堂も身につけようとしているこの状況に、Aは焦りを感じずにはいられなかった。
「風丸さん！」
「おう！」
栗松からパスが回った風丸が前線へ上がっていく。そのスピードに、陽花戸中イレブンは唖然としていた。
「すごい…！これが雷門サッカー……これが雷門イレブン…！」
「ほらほらどこ見とんねん！」
雷門を見て目を輝かせていた立向居の意識を、リカが自分に向けた。
「今度はウチの番や！ “ローズスプラッシュ”！！」
「“ゴッドハンド”！！」
立向居がリカのシュートを、鮮やかにキャッチした。
「見事だ立向居！」
「やった…！」
「マジ！？」
円堂は嬉しそうに笑って、「よし！」と言った。
「“よし”じゃないだろ円堂！！」
「あっ…」
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
