第201話 “ドリルスマッシャー” ページ2
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「吹雪！一人で突っ走るな！」
一人で攻め上がる吹雪の横に来たAが吹雪を制止したが、吹雪はAを突き飛ばし、そのままデザームのいるゴール前まで走っていってしまった。
「さあ、来い！！」
「デザーム……！今度こそ吹き飛ばす！！」
「“ワームホール”！！」
吹雪のエターナルブリザードがまたも炸裂した。更に威力が上がった吹雪のエターナルブリザードは──ついにデザームのワームホールを打ち破りそうだ。
「決まれ───！！」
「いっけえええええ────！！」
その瞬間、ボールがゴールネットに突き刺さった。
「やったぁ────ッ！！」
吹雪が歓喜の雄叫びを上げ、みんなが吹雪に駆け寄った。
「フッ…武者震いがする……私のワームホールを打ち破る者がいたとは……！！」
デザームは笑った。
試合再開後ボールはイプシロンが前線へと運び、先程出したあの“ガイアブレイク”がまたも炸裂した。
「“ガイアブレイク”！！」
ディフェンス三人のフォローが間に合わず、シュートは円堂へと向かっていく。
「円堂──！！」
「俺だって………！」
円堂が構えた。
「“マジン・ザ・ハンド”！！！」
進化した円堂のマジン・ザ・ハンドが、ガイアブレイクをしっかりと受け止めた。
「よっしゃぁ！！」
「円堂くん…いまの動き…！！」
同点のまま、試合の残り時間はわずかだ。吹雪がディフェンスを突破し、一気に攻め上がる。
「これが最後だ！！吹きとばせ！！うおおおおぉおおっ！！！“エターナルブリザード”！！！」
「来るか……ならば……私も応えよう……！“ドリルスマッシャー”！！」
今までに見たことない、デザームの新たな技は、フルパワーのエターナルブリザードを弾いた。
「なにっ…！」
「あんなすごい必殺技を持っていたのか…！！」
「フッ…私に“ドリルスマッシャー”まで使わせるとは、ここまで楽しませてくれた奴らは初めてだ。フハハハハ！！」
デザームはボールを吹雪に投げ返した。
「試合終了だ」
「っ、なんだと！？」
古株は腕時計を確認した。
「た、たしかに時間は残っていないが…」
「引き上げるぞ」
「はっ！デザーム様！」
イプシロンの選手たちがデザームや周りへと集まり、当たりは濃い霧に包まれた。
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
