第199話 攻撃を防いだ時こそが ページ50
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「それは分かってるわ」
瞳子監督は冷静に言った。
「でもこの試合は一点勝負よ。絶対に失点はできないの」
「ですが……このままでは得点もできません」
「吹雪くんは、ディフェンスから瞬時に攻撃へ移れる」
瞳子監督は吹雪を見ながらそう言った。
「イプシロンの攻撃を防いだ時こそがチャンスよ。カウンター攻撃を繰り返せば、必ず得点の機会がある」
「は、はい」
「しかし…それでは吹雪に負担が…」
「大丈夫！任せてよ」
鬼道に微笑みかける吹雪の肩を、円堂がぽんと叩いた。
「大変だけど、頑張ろうぜ！」
吹雪は、そんな円堂をぽかんと見つめていた。
─────
後半戦が始まった。後半も互角の戦いが続き、緊迫していた。ボールがイプシロンに渡り、鬼道が叫んだ。
「吹雪！プレスをかけろ！」
吹雪が走り出した。
「“アイスグランド”！」
吹雪がボールを奪い、風丸に回した。
「“疾風ダッシュ”！………っ！！しまった！」
風丸ガボールを奪われた。吹雪がすぐに走り出し、ボールを奪うと攻め上がり始めた。
「サイドから崩せ、吹雪！パスだ！」
「点取るには俺が必要なんだろ！！」
「！！おい、待て！！」
鬼道の言葉を聞かず、吹雪は一人で敵陣へと突っ込んでいく。
「邪魔なんだよ！」
「この俺をかわしただと…！？」
大柄のディフェンダーをいとも簡単にかわし、吹雪はデザームの構えるゴール前まで走っていく。
「吹き荒れろ……“エターナルブリザード”！！！！！」
「！！さっきよりパワーが上がってるぞ！！」
「“ワームホール”！」
しかし、パワーアップした吹雪のエターナルブリザードでさえ、デザームに止められてしまった。
「くそっ、またか！」
「いいぞ、もっと激しく蹴り込め！我が闘志を燃え上がらせるのだ！！」
「くっ…！！ふざけやがって！！」
吹雪は歯を食いしばった。
ボールはイプシロンに渡り、攻撃陣が雷門へと攻め上がっていく。
吹雪が抜かれ、ゴール前はフリーになった。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
