第197話 求めていたものだ ページ48
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イプシロンも雷門も、両者一歩も引かない互角の試合が続いた。円堂が止めればデザームも止める。0対0で試合は進んでいく。
「そうだ…！この血の沸き立つような感覚こそ、私の求めていたものだ！！」
デザームが止めたボールを投げた。Aがそれをカットし、前線へと攻め上がる。
「睦月、いけ──！」
「
Aのシュートが炸裂し、デザーム一直線に向かっていく。
「“ワームホール”！！」
デザームが一瞬顔を歪ませたが、それをしっかりと止めた。デザームの技により落下したボールは、地面にめり込んだ。
「くそっ……」
「これほどのシュートは久しぶりだ。もっと打ってこい！！」
デザームがAにボールを投げたその時、それを吹雪がカットした。
「いつまで守ってんだよ！！」
「！！吹雪！！」
「完璧じゃなきゃ、俺はいる意味がねぇ！！！」
吹雪の前にディフェンスが二人立ちふさがる。
「打たせろ！そいつが今日のメインディッシュだ！！」
デザームの言葉で、二人のディフェンダーは道を開けた。
「ふざけんじゃねぇ！“エターナルブリザード”！！うおおおおぉおおっ───！！」
「待っていたぞ、このシュートを……あの遠距離であれだけのパワーだ……この距離ならどれだけ強烈か！“ワームホール”！！！」
吹雪のエターナルブリザードは、デザームの技によって止められてしまった。みんなの顔が衝撃で歪む。
「あの距離でも、エターナルブリザードを完璧に止めた…！なんてキーパーだ！」
「もっと打ってこい……私を楽しませろ！！」
デザームは不敵に笑った。
ボールは鬼道に渡り、Aもサイドから攻め上がっていく。
「よし！チャンスだ！！攻めろ！！」
「睦月！！」
パスを受けたAがデザームに目を向けた。デザームはにやりと笑い、構えた。
「“
Aが打ったシュートは、先程のものより確かに威力が増していた。
「“ワームホール”！！」
デザームのワームホールで、またも地面にボールがのめり込んだ。しかし威力が止まない。
「！！」
「行けたか───！？」
しかし、ボールはギュルンと音をたてて、ゴールネットとは反対の方向へとコースアウトした。そのこぼれ玉を拾ったのは──吹雪だ。
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第198話 この程度では物足りない→←第196話 これを最後の戦いに
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
