第196話 これを最後の戦いに ページ47
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「──本人の申し出を受けて、浦部リカさんをチームに迎えることにしたわ」
雷門ユニフォームを着て、一之瀬の腕に腕を絡めているリカに、円堂が笑いかけた。
「よろしく頼むぜ！！」
「任しとき！」
「FWは浦部さんと睦月さん。吹雪くんはディフェンスに入って、序盤は様子を見なさい」
Aはリカを見た。
「よろしくな、浦部」
「そんな堅苦しい呼び方せんでも、“リカ”でええって！なっ、A！」
リカはばしばしとAの背中を叩きながら明るく笑った。
「この一戦で全てが決まる……これを最後の戦いにするのよ。必ず勝ちなさい！」
「はい！！」
みんなが勢い良く返事をした。
「行くぞ！！俺達のサッカーを見せるんだ！！」
「おーーっ！！」
試合開始のホイッスルが鳴った。キックオフはエイリア学園からだ。イプシロンのマキュアが攻め上がる。鬼道、リカ、塔子の三人が一気に迫る。
マキュアが高く飛んだ。
「“メテオシャワー”！！」
三人が一気に抜かれた。
しかし、マキュアが走った先に風丸が立ちふさがった。
「止めてみせる！！」
風丸をなかなか抜かせないマキュアは、苛立った様子で「しつこい！！」と声を荒げた。他のディフェンス陣も風丸に続いて攻め上がる。
しかし、ゼルがサイドから上がってきていた。
「マキュア！」
ゼルにパスが回った。
「“ガニメデプロトン”！！」
「“マジン・ザ・ハンド”！！」
円堂がこれをしっかりキャッチした。前は三人がかりでなければ止められなかったシュートだ。確実に、円堂の技は進化している。
「あんたら悪い奴なんやて？ウチがお仕置きしたる！」
リカにパスが回り、リカはシュート体制を取った。
「“ローズスプラッシュ”！───なーんてな！ダーリン！」
リカのフェイントだ。ボールは一之瀬に回り、鬼道が上がった。
「“ツインブースト”！！」
デザームはそれを片手で止めた。しかし、その足元の土がえぐれている。
「奴らのシュートにここまでの威力が…！？」
「以前より、ひとりひとりのパワーが格段に上がっている…！」
「まさか……１０日間の猶予を与えたのは、奴らが強くなるのを待つため！？イプシロンを率いるあなたが、なぜ…！！」
「フッ…最高だ！！」
デザームは笑った。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
