第195話 時は来た ページ46
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「こんな時間にも特訓か……」
秋と二人で部屋を覗きながら、円堂は少し考え、鬼道の言葉を思い出した。今は二人の好きにさせよう、と。
「吹雪と睦月、燃えてるな！」
「気持ちはわかるけど……」
「ん？」
秋は心配そうだ。
「無理は良くない……」
Aが蹴ったボールがマシンに当たり、ガシャンっと音がして、マシンが破壊された。ボールが足元に転がった。それを拾い上げたとき、横にいた吹雪が何か言っているのが聞こえた。
「──……もう夜も遅い、眠らないと……───休んでいられるか……完璧じゃなけりゃ存在価値はねえんだ……！──……体を壊したら元も子もないよ……──」
「………吹雪？」
「吹雪、睦月！」
その時、円堂の声がした。ハッとして二人が声のする方を見たとき、円堂と秋がびくりと肩を揺らした。二人の視線は、吹雪を見ている。
「……だ、大丈夫か？吹雪」
「ああ……なんでもない。もう終わりにするよ……戻ろう、Aちゃん」
「あ、ああ………」
Aは吹雪を見つめながら眉を下げた。
秋と円堂の方へ向かうと、二人も同じことを考えていたのか、表情が暗い。
「吹雪……時々、人が変わったのかってくらい表情や口調が変わるときがあるよな？」
「……ええ。私もそう思う」
Aは吹雪の背中を見つめ、小さく息を吐いた。
────
そして、ついにイプシロンとの試合の日がやってきた。ナニワランドの地下に姿を現した。
「イプシロン…！」
「時は来た。10日もやったんだ。どれだけ強くなったのか見せてもらおう！」
イプシロンが誘導した先は、グラウンドだった。今まで雷門が使っていた施設の下に、グラウンドがあったようだ。
「下にグラウンドもあったんやな…」
「やっぱりここはエイリア学園の……！」
全国のテレビやモニターなど、至るところで、この試合が中継されるようだった。
『我々エイリア学園の強さを、改めて地球の民たちに知らしめるときが来た。この試合を通して、我々に歯向かうことの愚かさを噛み締めるがいい！愛するサッカーで、自らの良さを否が応でも知るだろう！そして、我々にひれ伏すのだ！！』
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第196話 これを最後の戦いに→←第194話 染岡くんの離脱が
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
