第190話 見かけで舐めたらあかんで ページ41
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施設を見て回っている最中、目金があたりを見回して「トレーニングマシンみたいですね……」と呟くと、リカは耳を指でほじりながら、興味なさそうに「たぬきに見えるか？」と聞いた。
「たぬッ……！」
「これで練習して、強くなったんだね」
「せや、ダーリン！」
一之瀬の言葉にリカは頷いた。
「これが、ウチらCCCがめっちゃ強い雷門中と勝負できた秘密や！」
「へ〜！」
「どこにでもある普通のマシンに見えますねぇ！」
目金が声を上げて言った。
「トレーニング効果が大してあるとは思えません」
「そりゃやる奴によるわな」
リカが言った。
「まあアンタには無理やと思うけどな〜！」
その言葉にカチンときたらしい目金が、近くにあったランニングマシンの上に乗った。
「やってやろうじゃないですか！！」
「やめといたほうがええんちゃうか？怪我しても知らんで？」
「バカにしてもらっちゃ困ります！！さあ！！」
虎浜がランニングマシンのボタンを押すと、マシンが動き出した。目金が慌てて走り出した。
「まずはレベル1や！」
「ち、ちょっと……！これでレベル1ですかぁ……！？もう無理です！！」
降参が早い目金に、一之瀬と円堂は苦笑いした。しかしリカは聞かない。
「えー？なんやて？もっと強くしてほしいってか？」
「い、いえ……っ」
虎浜がボタンを押すと、パネルに「Lv.2」と表示された。マシンが少し早くなる。
「げ、限界です！！止めてください〜〜！！」
「あ、構わへん？」
「そんなぁ〜〜〜〜！」
「ほら、よそ見しとるとコケるで！そろそろいこか……これからが本番や！」
リカは二カッと笑った。目金がヒイヒイ悲鳴を上げながら障害物を飛び越えていく様子を見ながら、みんなはぽかんとしていた。
「坂んなったり、デコボコになったり、めっちゃハードや！」
リカはニヤッとした。
「言うの忘れとったけど、これただ走るだけのマシンやないで！」
そういった直後、マシンから、人の足の形をした模型が飛んできて、目金の足にぶつかった。そのまま目金は仰向けに吹き飛ばされた。
「ウチらもようふっ飛ばされたなぁ」
倒れ込んでいる目金の前へ来たリカは、笑ってそう言った。
「見かけで舐めたらあかんで！！」
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
