第167話 あれは禁断の技だ！ ページ18
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シュートを放った直後、佐久間は体に走る激痛に悶え始めた。円堂が大きく腕を振りかぶった。
「“ゴッドハンド”！！」
凄まじい威力を持った“皇帝ペンギン1号”は、円堂の体ごと吹き飛ばし、ゴールネットへと突き刺さった。
先取点は真・帝国学園だ。
「ハハハ！！！素晴らしい！！」
不動が歓喜の声を上げた。
「体中が……痛い……！！こんなシュート初めてだ…！！」
円堂が体を抑えながらなんとか立ち上がった。
ゴール前に立っていたはずの佐久間はグラウンドに跪き、全身を震わせ、荒く息をしていた。
「佐久間……お前、なぜ……」
「見たか、鬼道……俺の“皇帝ペンギン1号”を！！」
「二度と打つな！！あれは“禁断の技”だ！！」
鬼道の言葉にみんなが目を見開いた。
「皇帝ペンギン1号は禁断の技だ！！二度と使うな！！」
「……怖いのか？」
佐久間がニタリと笑った。
「俺ごときに追い抜かれるのが！」
「違う！！わからないのか！？このままではお前の体が……！」
「敗北に価値はない。勝利のためなら、俺は何度でも打つ！」
佐久間はそう言いながらポジションへと戻っていく。しかし、一度打っただけだというのに、佐久間の表情は限界に近かった。
「佐久間……」
「鬼道！」
みんなが鬼道の周りに集まった。
「“禁断の技”ってどういう意味だ？それに、“二度と打つな”って」
「……皇帝ペンギン1号は、影山零治が考案したシュート。恐ろしいほどの威力を持つ反面、全身の筋肉は悲鳴を上げ激痛が走る。体にかかる負担があまりにも大きいため、二度と使用しない禁断の技として封印された」
鬼道は、皇帝ペンギン1号について話し始めた。
「あの技を打つのは、一試合二回が限界……三回目は……」
「……二度とサッカーができなくなるということか」
円堂が険しい顔で言った。その直後、円堂が唸りながら体を押さえた。
「円堂！お前ももう一度まともに受けたら、立っていられなくなる！」
その言葉にみんなの顔色が変わった。
「そんな…！」
「この試合の作戦が決まった……」
鬼道が言った。
「佐久間にボールを渡すな！」
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第168話 “ビーストファング”→←第166話 “皇帝ペンギン一号”
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
