第166話 “皇帝ペンギン一号” ページ17
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不動たちが潜水艦の中へ入っていって数分後、他のメンバーたちも中へ入ることを許された。
円堂の話によると、「元帝国学園の仲間」というのは、佐久間と源田のことだったらしい。
それが余程のショックだったらしく、鬼道はずっと黙りっぱなしだ。
「鬼道くん」
みんながユニフォームに着替えベンチに集まったとき、瞳子監督が鬼道を呼びかけた。
「佐久間くんと源田くんは、君のチームメイトだったんでしょう？」
「“だった”、ではありません。今でもチームメイトです」
「……そう」
瞳子監督は目を細めた。
「今日の試合、あなたに任せるわ」
「！……ありがとうございます」
「鬼道！やろうぜ！」
円堂が鬼道の肩に手を乗せてにっこり笑った。
「だが相手は影山だ。どんな汚い手を使ってでも勝とうとしてくる」
「どんなに汚いやり方でも、俺達が正々堂々打ち破ってる！！な！みんな！！」
「おう！！」
みんなが声を上げ、一斉にグラウンドへと走っていった。
両チームがポジションにつき、ついに試合開始のホイッスルが鳴った。
「さあ、ついに始まりました！雷門中対真・帝国学園の試合！」
キックオフは真・帝国学園からだ。
不動と佐久間が一気に攻め上がる。
「佐久間、見せてやれよ。お前の力を！」
佐久間が不動からボールを受け取り、雷門のゴール前で立ち止まった。
「うおおぉおおおっ──！！」
「やめろ、佐久間！！」
突然、鬼道が佐久間の方へと走り出した。
佐久間は鬼道の静止を聞かず、口笛をならした。グラウンドに現れた五匹のペンギンが、一気に空を舞う。
「それは────禁断の技だ────！！！」
後ろに向かって大きく振り上げられた佐久間の足に向かって、それは勢い良く噛み付いた。鬼道が手を伸ばしたが、遅かった。
「“皇帝ペンギン”……」
佐久間が力強くボールを蹴った。
「“1号”ォオオオオ─────ッ！！！！」
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第167話 あれは禁断の技だ！→←第165話 エイリア皇帝陛下
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
