第187話 相手が誰だろうと ページ38
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「リカ！玲華！」
ボールはリカと御堂に渡った。二人は手を繋ぎ、高く飛び上がると、シュートを打った。
「“バタフライドリーム”！」
二人のシュートを止めるため、円堂が腕を振りかぶった。
「“爆裂パンチ”！」
しかしシュートは、円堂のパンチをするりと避け、ゴールネットへと突き刺さった。
大阪ギャルズが先制してしまったと同時に、前半戦は終了した。
「さあ、ちょうど焼けたで！」
CCCのベンチで、リカの母親が焼いたお好み焼きを嬉しそうに食べる彼女たちを見ながら、土門は困ったように頭を掻いた。
「嘘だろ…リードされて前半終了なんて……」
「いや、強いよ、彼女たち」
「なんであんなに強いでやんすか？信じられないでやんす……」
それからみんなは、気合を入れるために円陣を組んだ。
「とにかく、相手のペースに惑わされるな！相手が誰だろうと関係ない！俺達は俺達のサッカーをするだけだ！」
「まだ点差は一点だ。取りに行くぞ！」
「よし、それじゃあ行くぜ！！」
「おーー！！」
そして後半戦が始まった。
雷門からのキックオフ、Aからボールを受け取った吹雪が走り出した。
「吹雪！」
「同じ手が通じるかよ！」
吹雪が相手チームの選手を華麗に抜き去り、シュート体制を取った。
「いくぜ！！“エターナルブリザード”！うおおおお！！」
「“花吹雪”！！───きゃーっ！」
吹雪のシュートがゴールネットに突き刺さった。
「ナイス、吹雪！」
「なんなん、今のシュート…」
CCCのメンバーたちは呆然と立ち尽くしていた。
「あんなシュート見たことないで…」
「ふん、なんかおもろなってきたやん！」
それから、雷門のペースが戻ってきた。みんなも技を駆使し、リカと御堂の「バタフライドリーム」も、円堂は止められるようになってきた。
「リカ！」
壁山の“ザ・ウォール”を抜き去り、リカがフリーだ。
「オチは最後まで取っとくもんやで！！“ローズスプラッシュ”！！」
リカのシュートが、円堂めがけて向かっていく。
「“マジン・ザ・ハンド”！！」
円堂がこれをしっかりキャッチし、ボールは一之瀬へと投げられた。
一之瀬は何人もの選手を一人で抜き去り、前線へと上がっていった。
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第188話 俺達のサッカーをすれば→←第186話 プリマドンナ！
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
