第185話 負けるはずない ページ36
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「なんか、大変なことになってきたでヤンスね…」
「やっぱり一之瀬先輩、このままここに残っちゃうんスか？」
「どうすんだよ、円堂……」
「どうするって言われても……」
「こうしたらどうでしょう！」
困り果てた顔をするみんなに、目金が提案を持ちかけた。
「サッカーで決める！？」
「試合で勝ったチームが一之瀬くんを連れていけるんです！」
「目金くん…」
「心配いりませんよ」
目金は秋に耳打ちした。
「相手は女子チーム。僕達が負けるはずないじゃないですか」
「だから、そういう問題じゃなくって……」
「それおもろいな」
リカが言った。
「それで決まりや！ほな、さっそく始めよか！行こっ、ダーリン♡」
「うあっ、ちょ、ちょっと〜！」
リカに強引に連れて行かれた一之瀬は、相変わらず困り果てた顔をしていた。
「さっ、そうと決まったら行きますよ！さっさとやっつけて、終わらせちゃいましょう！」
「ち、ちょっと目金くん！」
「………やるしかなさそうね…」
一人だけやる気の目金に、みんなはため息を吐いた。
─────
近くのグラウンドに集まり、両チーム共にポジションについた。CCCのベンチには、リカの母親であるという女性が、大きな旗を振っていた。
「応援は任しときーー！！」
「しまっていこうぜ！」
円堂がみんなに向かって叫んだ。木暮は張り切り、拳を高く突き上げた。
「よーし、決めるぞ、旋風陣！！」
「ったく目金のやつ、余計なこと言って……なんでこんな奴らと試合しなきゃなんねえんだよ」
塔子は乗り気じゃないようだ。
「フレッフレッギャルズーー！！そんな東京モンに負けたらあかんでーー！！」
「任しときー！うちが必殺通天閣シュートぶち込んたるでーー！！」
「通天閣シュート……！？」
みんながゴクリと息を呑む中、チームの一人、御堂玲華がツッコんだ。
「そんなシュートあったっけ？」
「アホやなぁ、そんなん適当に言うとったらええねん。どうせ分からへんねんから」
その言葉に、みんなはドターっと崩れ落ちた。
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第186話 プリマドンナ！→←第184話 大阪ギャルズCCC
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
