第409話 チームメイトとして ページ10
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それから、帝国学園と雷門イレブンはそれぞれ準備を済ませ、グラウンドに入り、各々のポジションへと着いた。そこには、ただひとつ、異様な光景があった。
円堂、鬼道、土門の三人が、帝国のユニフォームを着て、帝国側のポジションに立っていることだ。
「どうして円堂くんたちが帝国側に…？」
「デスゾーンは、帝国が開発した必殺技。習得するには、実際に俺達帝国と一緒にプレーしたほうがいいって、鬼道がね」
マネージャーたちの疑問に、佐久間が答えた。佐久間もマネージャーたちと同じくベンチに座って、試合を観戦するようだ。
「言われてみれば……」
「でも、なんか変な感じ」
元々帝国学園だった鬼道や土門はともかく、円堂が帝国のユニフォームに見を包む姿は、少し違和感がある。
「いきなり試合で試すなんて、大丈夫か？」
「あそこまでできるようになれば、あとは実戦形式で覚えるだけだ」
「ああ！絶対完成させようぜ！」
心配そうな土門に、鬼道と円堂が笑いかけた。
雷門サイドでは、立向居が不安そうな顔をしていた。
「何も技のイメージが浮かんでいないのに、実戦なんて……」
「本物の波じゃなきゃ教えてくれねぇこともあるんだぜ、立向居！ガンガンぶつかっていけ！！」
「は、はい……！」
綱海の励ましの言葉に、立向居はぎこちなく頷いた。
そして、試合が始まった。キックオフは帝国からだ。
ボールは早速鬼道に渡り、一之瀬が攻め上がっていく。
「鬼道、君とやり合ってみたいと思っていたんだ───“フレイムダンス”！！」
一之瀬の技を、鬼道は後ろも見ずにバックパスをしてかわした。
「後ろも見ずにパスなんて……！」
「すごい…！鬼道には帝国の選手の動きが全部分かっているんだ！」
一之瀬や円堂が関心の声を上げた。豪炎寺も、鬼道の方を見ながら静かにつぶやいた。
「仲間との信頼関係がなければ成立しないプレーだ。鬼道も、帝国イレブンも、今でもお互い、チームメイトとして……」
鬼道は、アイコンタクトをしなくても、帝国イレブンの次の動きがわかるようだ。
「いくぞ！円堂、土門！デスゾーン開始！」
円堂、土門、鬼道の三人が回転しながら飛んだ。
「“デスゾーン”！！」
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
