第442話 火を見るより明らかだ！ ページ43
、
「行かせるものか！」
「無駄だ！ ──“疾風ダッシュ”！」
風丸の疾風ダッシュは、以前と全く違う、桁違いの速さだった。風丸の動きが全く見えない。
二人が抜かれ、前には壁山が立っていた。
「風丸さん…！」
その瞬間、風丸は壁山に向かって力強いシュートを打ち込んだ。
「“ザ・ウォール”！！」
壁山は一瞬躊躇ったが、シュートを止めるために技を出した。しかしそれが破られ、壁山は弾き飛ばされた。
「“ムゲン・ザ・ハンド”！！」
立向居のムゲン・ザ・ハンドで、かろうじてシュートを止めた。
「っ、なんて威力だ…！」
しかし、ノーマルシュートでも凄まじい威力を持つ風丸のシュートは、雷門イレブンの肝を冷やす。
「まだほんの小手調べさ」
「……風丸さん…」
「強い……想像していた以上だ」
円堂が歯を食いしばった。
試合が再開し、ボールは鬼道から豪炎寺へと回された。
そのボールを、半田がカットした。
「動きが鈍くなったな、豪炎寺！」
「くっ…」
その後も一之瀬にパスが回るが、宍戸と少林による“シューティングスター”で、攻撃を塞がれた。
また雷門にボールが渡り、塔子から鬼道、鬼道から豪炎寺へとパスが繋がった。豪炎寺がフリーだ。
「いけ！豪炎寺！！」
ゴールキーパーは、御影専農の杉森だ。
「“爆熱ストーム”！！」
豪炎寺のシュートが打ち込まれたその時、杉森が前方に走り出した。横には影野がいる。
「“デュアルスマッシュ”！！」
影野と杉森、二人による技で、豪炎寺のシュートは軽々と止められてしまった。
「新しい技みたいだけど、大したことないね。フフフ…」
「この程度ならいくらでも止めてやる」
二人はなんともないように笑いながら言った。
「あいつら、あんなに楽々と…」
「これが、エイリア石の力なのか…！」
「それだけじゃない……みんな本当に強くなってる」
「それを、こんな形で知ることになるとはな……」
みんなが悔しそうに歯を食いしばった。ベンチに座って試合を見ている研崎は、楽しそうに笑っている。
「ダークエンペラーズの強さは圧倒的……！！勝敗は火を見るより明らかだ！！」
、
第443話 フェニックスはもう飛べない→←第441話 本当のみんなを
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
