第429話 頭を冷やそう ページ30
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「今までの試合を思い出して。監督の采配は、いつも私達の勝利を考えた的確なものばかりだったわ。本当に信用する価値はないのかしら？」
「それはそうだけど……」
「豪炎寺くんのときも憎まれ役になってでも、豪炎寺くんにチームを離れるように言ったのは、彼と彼の妹さんを守るためだったでしょう」
夏未の言葉に、豪炎寺は「そうだな…」と答えた。
「俺は監督を信じる」
「僕も行くよ」
豪炎寺の言葉に続いて、吹雪も声を上げた。
「行くしかないんだ……こんなところで、立ち止まりたくない」
「あたしも行く！本当の事を知りたい！パパのためにも！」
塔子も言った。しかし、中にはまだ納得がいかないというメンバーや、悩んでいるメンバーも多くいる。
「……みんな頭を冷やそう。俺も考える」
鬼道は背を向け、一足先に去っていった。
それにつられて、徐々にみんなもその場を去っていった。
──────
Aはみんなと同じように、一人で家に帰ることにした。
監督のことや、みんなの意見を思い出しつつ、Aはもう、みんなとともに富士山麓に行く気でいた。
そこに行けば全てがわかる。それに、監督を信じたい気持ちがあったからだ。
「みんな来るかな……」
考え込みながら歩いていたその時、Aの目の前に、二人の人影が現れた。
「睦月Aさんですね？」
「……………っ！」
Aは顔を上げ、その人物の姿を確かめて後ずさった。
どこかで見たことがある。その風貌は、まさに……
「エイリア学園……！」
「君に話がある。少し来てもらおうか」
「何を……っ、離せ！！」
手首を掴まれたAはその手を振りほどこうとしたが、力が強く振りほどけない。
「何のつもりだ……！私を脅そうったって、そうは───いかな……っ、あ…………」
鋭く彼らを睨みつけるAの瞳に、突然、紫色の光が映った。目の前に突きつけられた怪しい宝石を見つめたとたん────Aの意識は、そこで途切れた。
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
