第421話 どんな攻撃にも穴がある ページ22
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「バーンアウト！───ぐああっ！！」
ついに、雷門のシュートがカオスのゴールを打ち破った。
たった一日でも、デスゾーン2は以前打ったときよりパワーアップしている。
「フン、たかが一点で雑魚どもが……核の違いを思い知らせてやる」
バーンがニヤッとした。
試合が再開し、ボールはバーンに渡った。凄まじいスピードで、バーンはあっという間に鬼道を抜き去った。
「行かせるか…！」
円堂が止めに入ったが、バーンは、沖縄でも見せたあのジャンプ力で、軽々と円堂をかわしてしまった。
「立向居───！！」
「“アトミックフレア”！！」
バーンは完全にフリーだ。目の前には、立向居しかいない。しかし、マジン・ザ・ハンドでは通用しない。
「ここで追加点をやるわけには行かない…！雷門のゴールは、俺が守る……！！」
立向居は、球の動きをしっかりと見た。
「見えた……！聞こえた………！」
立向居は両手を突き出した。
「“ムゲン・ザ・ハンド”────ッッ！！！！」
無数の手が、一つのボールを掴んだように見えた。立向居は、バーンのシュートをしっかりと両手でキャッチした。
「で、できた………！！」
立向居が笑った。ここで前半終了のホイッスルが鳴ると、みんなは立向居に駆け寄り、賞賛の声を上げた。
「やったな立向居！！」
「はいっ！！」
後半へ向けての弾みが付き、雷門の流れはいい方向へと向かっていっていた。
「────休止符？」
ベンチで、みんなは鬼道の言葉に耳を傾けていた。あのとき、ネッパーのパスをカットできた理由についてだ。
「音村風に言えばな」
「音村風？」
音村、というと、大海原中にいたキャプテンのことだろう。
「どんな完璧な攻撃にも穴があるということだ。あのミッドフィルダーは、ダイヤモンドダストを完全に無視している」
鬼道が、カオスのベンチにいるネッパーを見ながら言った。
「恐らくプロミネンスだけで勝てるところを見せたいのだろう」
「大量リードしたことで、欲が出てきたのね」
「ああ。そして一つの休止符は、リズム全体を崩壊させる」
「ってことは……」
秋が鬼道を見た。鬼道は頷いた。
「あいつを中心に攻めていけば、まだまだ付け入る隙はある！」
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第422話 僕達の出番だね→←第420話 リズムを狂わす休止符
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
