第444話 止めなきゃいけないんだ ページ45
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風丸から受けたボールを、Aが力強く蹴り上げた。
「決めさせるもんか！」
綱海と木暮が、ゴールに向けて打ち込まれたシュートを止めるために走り出す。しかし、凄まじい威力を放ったボールに、二人は弾き飛ばされてしまった。
「ぐああっ！！」
綱海と木暮、そして立向居も道連れにして、三人ごと、ボールゴールネットへと突き刺さった。
「大丈夫か！！」
円堂が立向居たちに駆け寄り、悔しそうに歯を食いしばった。豪炎寺が、ゴール前に立っているAの肩を掴み、こちらを振り向かせた。
「睦月……！目を覚ませ！」
豪炎寺に目を向けたAの瞳には、いっさいの光もない。虚ろなまま、顔色など一つも変えず、まるで感情など持っていないような、そんな表情。
「お前……」
「私は雷門を排除する」
Aが低い声でそう呟いた。豪炎寺を映すAの瞳が、紫色に怪しく揺れ動く。
「どうしてそんなことを……」
「それが私に与えられた使命だからだ」
その言葉に豪炎寺はぐっと唇を噛んだ。
「なんで……どうしちゃったんだよ、睦月！ お前はそんな奴じゃないだろ！ 昨日まで、一緒に戦っていたじゃないか！ 俺達は仲間だ！」
円堂がAに向かって叫んだが、Aはまたも顔色一つ変えず、彼らに背を向けて自分のポジションへと戻ってしまった。
「………あいつ……やっぱり……」
豪炎寺は去っていくAの背中を見つめたあと、ベンチに座って笑っている研崎をにらみつけた。
試合再開後も、ダークエンペラーズの攻撃は止まらない。
「疾風ダッシュ！ 行け、染岡！」
風丸がまたも円堂を抜き去り、パスは染岡へと渡った。
「今度は俺が決めるぜ！」
その時、吹雪がまたしてもディフェンスへと戻るため、走り出した。
「染岡くんは僕が止める！ 止めなきゃいけないんだ！！」
「やれるもんならやってみろ！！」
染岡がシュート体制を取った。
「“ワイバーン”───！！」
かろうじて間に合った吹雪が、染岡の蹴ったボールを蹴り返し、ボールは二人に挟まれた。
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
