第415話 どれだけ時間がかかっても ページ16
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「家族を失うのは辛い。きっと、一生癒えない傷だ。一人ぼっちは寂しい。吹雪もきっとそうだったと思う」
「………………うん。そうだね」
吹雪が頷いた。
「これは吹雪の戦いだから、私達じゃどうすることもできないと思う。でも……」
Aは吹雪の肩に手を置いて、微笑んだ。
「どれだけ時間がかかっても、吹雪が戻ってきてくれる日を、みんな待ってるよ。焦らなくたっていいんだ」
吹雪はAを見つめ、それから薄く微笑んだ。
「………うん……うん。ありがとう、Aちゃん」
「ああ。じゃ、えーと……急にごめんな、こんな話して！」
Aはサッカーボールをもう一度鞄に詰め込むとそれを持ち上げ、立ち上がった。
「吹雪はどうする？まだここにいるか？」
「うん。もう少しだけ」
「じゃあ、また後でな。秋が暗くならないうちに帰ってこいって言ってたから、吹雪もそうしたほうがいいぞ！」
「そうするよ。ありがとう」
吹雪が微笑んだ。その顔に微笑み返して、Aは雷門中の方へと踵を返した。
「…………あれ」
雷門中の方へ戻る道中で、豪炎寺と鬼道が歩いてくるのが見えた。二人もAに気がついたらしく、話をするのをやめて顔を上げた。
「豪炎寺、鬼道。どこか行くのか？」
「ああ。睦月こそ……いや、どこかへ行ってきたのか？」
「あ、うん、ちょっと散歩してたんだ……」
吹雪のことは伏せて、Aが言った。
「俺達は鉄塔広場に行くところだ」
「鉄塔広場に？」
「ああ。円堂がいるんじゃないかと思ってな」
鬼道が言った。確かに、円堂はよく鉄塔広場で特訓をしている。
「睦月も来るか？」
「あ……じゃあ、行こうかな」
豪炎寺の言葉に、Aが頷いて笑った。
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
