第024話 お前しかいない ページ35
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Aはタイヤで吹き飛ばされるメンバーたちを横目に、円堂から秘伝書を見せてもらっていた。
「……読めないぞ」
「ほら、ここだよ！“イナズマ落とし”！」
円堂が秘伝書のページを指差しながら言った。しかしまるで読めない。Aは顔を上げて、困り顔で円堂を見た。
「よく読めるな、円堂……」
「俺も最初は読めなかったんだけどな！すご技特訓ノートを読んでるうちに、読めるようになったんだ！」
「すごいな！じゃあ、このイナズマ落としってやつは、なんて書いてあるんだ？」
Aが秘伝書のページを見た。
「“一人がビョーンって飛ぶ。もう一人がその上でバーンとなって、クルッとなってズバーン。これぞ、イナズマ落としの極意”」
Aの目が点になった。あまりの語彙力のなさに放心していると、豪炎寺がやってきた。
「円堂、ちょっといいか。さっきの秘伝書のことだけど」
「うん？」
豪炎寺と円堂が地面にしゃがみこんだ。
「あれってこういうことじゃないかな……」
豪炎寺は木の棒を拾い、地面に図を書き始めた。
「まず一人が飛ぶ。もう一人がそいつを踏み台にして、さらに高さを稼ぐ。十分な高さに達したところで、オーバーヘッドキック。どうだろう？」
「豪炎寺………」
円堂は豪炎寺を見て、感動したように目をキラキラさせた。
「そうだよ！多分そのとおりだよ！すごいなお前！！」
円堂は立ち上がった。
「そんな不安定な足場からオーバーヘッドキックをだせるのは、豪炎寺、お前しかいない！！」
「俺が？」
「うん！そしてお前の踏み台になれるやつは──」
たった今、タイヤに吹き飛ばされた壁山を見ながら円堂はニッコリした。
「壁山かぁ……！よし！！」
円堂が去っていったのをぽかんと見つめたあと、Aはちらっと豪炎寺を見た。
「やっぱり豪炎寺は凄いな。私、全然分からなかった」
豪炎寺は「ああ」と返事をしたあとに立ち上がって、じっとAを見つめた。
「え………な、何？」
「………」
豪炎寺はまたじっとAを見つめた。Aは目をぱちくりさせた。なんだか気まずい。
「ご、豪炎寺？」
「……なんでもない」
豪炎寺はそう言うと、そのまま円堂の後に続いて去った。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
