第030話 イナズマイレブン ページ31
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「え、じいちゃんも？」
「円堂大介は、イナズマイレブンの監督だ！まさにサッカーそのもののような男だったよ！」
円堂は立ち上がった。
「よーし、俺絶対、イナズマイレブンみたいになってやる！じいちゃんみたいに！」
「一人でなる気かよ？」
風丸が言った。
円堂は皆を見回した。
「もちろん、みんなでさ！な！俺達は、イナズマイレブンみたいになってみせる！！」
─────
その日の夕方、Aは少し遠回りして、河川敷の前を通って帰っていた。
よく雷門イレブンが練習するために使っているサッカーグラウンドには、まだサッカーボールが転がっている。
Aは下に降りて、サッカーグラウンドに入った。
「………」
サッカーボールを拾い上げたAは、それをじっと見つめた。
鬼瓦おじさんの言葉を思い出していた。
“ 少しボールを蹴るだけでもしてみたらいい。気が変わるかもしれないからな ”
「(気が変わるなんて、そんなことありえない……)」
でも、とAは唇を結んだ。
隅にカバンを置いたAは、ゴールネットから少し離れたところからボールを蹴って、少しグラウンドを走った。
どんなスポーツをしていても、どんなに活躍しても、サッカーほど熱中できるスポーツはなかった。
元々、色んな部の助っ人に出ることを承諾するようになったのも、サッカーより熱中するスポーツを見つければ、サッカーのことを忘れられるのかもしれないと思ったからだった。
Aはボールを蹴り続けた。夢中だった。
少しだけだと思って蹴ったのに、気づけば、しばらくずっと蹴り続けていた。
最後にゴールネットに向かってシュートをした。ボールはゴールネットに突き刺さり、そのまま地面に転がった。Aはそのボールを見つめた。
なんて楽しいんだろう。ボールを蹴るだけで、シュートを決めるだけで、こんな気持ちになれるなんて。
こんな気持ちになったのはいつぶりだろう。こんなに楽しいのはいつぶりだろう──Aはまたボールを持ち上げた。
「………………母さん、父さん………」
ボールを抱えながら、Aは両親を呼んだ。
夕焼けでオレンジに染まったグラウンドに、Aの声だけが響く。
帰ろう。
Aはボールを地面に置き、また鞄を掴むと、そのまま家へ向かって歩き出した。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
