第036話 もうだめだって思った時こそ ページ37
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一方、壁山と円堂の方も随分ボロボロだった。
見てられなくなった秋が駆け寄った。
「もうやめなよ！壁山くん一人に苦しい思いをさせたくないからって、円堂君までそんなことすることないじゃない！」
「キャプテン、そうだったんスか！？」
壁山が円堂を見ると、円堂はぐっと顔を起こした。
「…………まだまだ……！」
「でも……でも、もうダメッス……」
「人間、もうだめだって思ったときこそ本当の力が出てくるって──もんさ！」
そう言いながら、円堂は飛んで、体制を持ち直した。
「さあ、もう一回だ！」
「はい……」
その時、壁山の目の前をカタツムリが動いた。
「ギャ────ッ！でんでん虫ぃ──！！！」
その驚きからか、壁山は驚異のジャンプ力でドスドス移動し始めたので、円堂はにっこりした。
「すごいじゃないか壁山！今の感じだよ！」
「は、はい……でもちょっと痛いッス……」
そう言いながら二人が笑いあっていたさなか、豪炎寺のほうはついにオーバーヘッドキックを成功させた。
「やったー！豪炎寺ーー！！」
豪炎寺はぽかんとしていたが、染岡と風丸を見て微笑み、それから力が抜けたようにその場に倒れ込んだ。二人が駆け寄り、豪炎寺を起こした。
「豪炎寺！」
「大丈夫だ」
「とうとうやったな！」
「まだまださ。ようやく三分の一ってところだ」
「でもとにかく、やれそうな希望は見えてきたよ！」
三人が顔を見合わせて笑った。
────
それから今日の特訓を終わりにする頃、円堂がみんなを招集した。
「よーし、みんな！あとひと踏ん張りだ！野生中との試合はもうすぐだぞ！！」
「おー！！！」
みんなが解散し始めたとき、Aは豪炎寺の方へ向かった。
「豪炎寺、さっき背中を打っただろ」
Aは救急箱を持った。
「湿布を貼るから、いいか？」
「……ああ」
豪炎寺が地面に座った。Aは豪炎寺の後ろに回り、ユニフォームを背中側だけめくった。ずいぶん赤くなっていた。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
