ほんとうは ページ8
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小瀧くんに連れられてやってきた保健室。
小瀧くんは、そこにいた2人の先生とも親しげに会話をしてる。
やっぱり人気者はすごいなぁ。
僕とは住んでる世界が違うんだって、改めて実感。
そしたら、案の定。
中間先生に地味だって言われた。
…知っとるし、そんなん。
小瀧くんとは不釣り合いな事くらい分かってる。
桃｢つーか、俺はアンタらとくだらん話するために来たんちゃうの！｣
橙｢ええ？それ以外に何の用事があんねん。｣
桃｢言うたやろ！照史！飯よこせ！｣
ようやく本題を思い出して、小瀧くんは桐山先生に大声でそう言った。
橙｢はぁ？購買行きなさいよ！｣
桃｢もう今の時間だと何も残ってへんの照史が1番わかってるやろ！ほら、その唐揚げ弁当よこせ！｣
橙｢ええー！？嫌や！｣
桃｢あかーん！そんなん食ったら、またリバウンドすんで？｣
橙｢ええやん！今日ぐらい！｣
言い争うふたりを見たら、なんだか申し訳なくなってきた。
赤｢い、いいよ小瀧くん！僕ほんとに大丈夫だから！｣
桃｢遠慮せんといてください。照史、あれ以外にハンバーグ弁当も食ってますから。｣
橙｢…なぜバレた…｣
小瀧くんは呆然とする桐山先生の手元から、お弁当をひったくる。
そして、お弁当を僕に渡しながらキラキラの笑顔。
桃｢はい！先輩！一緒にお昼食べましょ？｣
桐山先生にちょっと申し訳なく思いながら、小さく頷くと
小瀧くんは、おっきいわんちゃんみたいに可愛く笑った。
橙｢…なんや、その子のためのやったん？｣
桃｢そうやで。重岡先輩、今日お弁当忘れたらしくて。｣
赤｢…あ、うん。｣
桃｢良かったっすね！昼飯ゲットできて！｣
ニコニコの小瀧くんを見ると、僕も笑うしかなくて。
ちょっと、罪悪感。
…本当は、僕もちゃんとお弁当は持ってきた。
でも、知らないうちに無くなってて。
あれ？と思って教室を見回したら、ゴミ箱の中に僕のお弁当箱が放り込まれてた。
いじめはまだ終わっていない。
王子様みたいな小瀧くんが守ってくれても、
ダメダメな僕は何も変わっていないから。
嘘ついて、ごめんね。
*.
終わり
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パロトコル - 更新待ってます (2016年8月21日 15時) (
レス) id: b4041e8849 (このIDを非表示/違反報告)
鶴丸。(プロフ) - 切ない切ない(;Д;)(;Д;)切ない系大好きですけど、ここまでとは。。。心がぎゅってなります(;Д;)(;Д;) (2016年8月15日 15時) (レス) id: d5bb65c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
こたしげloveeeeeee(プロフ) - お気に入り追加しました！更新頑張ってください！ (2016年8月14日 2時) (レス) id: e703a70e5b (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - こ〜ゆ〜お話大好きなんで楽しみにしてます( ; ; )しかもこたしげちゃんで、、、！更新楽しみにしてます｡頑張ってください！！ (2016年8月14日 1時) (レス) id: 3dbd52da71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：常田 | 作成日時：2016年8月14日 0時
