Episode A［3］ ページ43
そんな日々が続き、ある日の夜。
｢京治。｣
俺の部屋に入ってきた。
俺を抱きしめて、こう言った。
｢一緒にここから出ていこう。｣
優しい匂いが俺を安心させ、ますます眠くなってしまう。
俺は手を引っ張られ、部屋から出ていこうとしたその時
｢させるか。｣
父さんが今まで見た事のない顔をしている。
そして父さんは俺の目の前で首を絞め始めた。
｢京治は俺だ、俺を連れ出すことは俺が許さない。｣
｢京治は俺以上の俺になるんだ、お前のような人間にはさせない。｣
｢京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ京治は俺のだ！！！！！！！！！！！！！！！！！｣
今で聞いたことの無い父さんの声を聞いて俺は初めて恐怖を覚えた。
身体の震えが止まらない。
その様子を見た父さんが、俺の顔を見た。
そして、ゆっくりと笑った。
｢ダメじゃないか、怖気付いては。｣
｢何が怖いんだ？お前にそんな感情はいらない。｣
｢そうだ、こういう治療があるのを知っているか？｣
急に俺の両手を取って、そしてその手で
"母さん"の首を絞め始める。
赤｢父さん、やめて！！！！｣
両手父さんに拘束され、俺は母さんの首を絞め続ける。
やめてと、何度言っても父さんは笑ったまま。
母さんの顔を見ると、母さんは何故か優しい笑みをしていた。
赤｢母…………さん…………？｣
母さんは俺の顔に手を優しく添えて
｢父さんのように、ならないでね、京治……｣
そして俺の顔から母さんの手がゆっくりと落ちる。
それと同時に俺の手の拘束も解ける。
｢馬鹿な女だ。京治に俺と同じことをさせるななど、俺を否定してるのと同然。こんな女、早く焼却処分しなくては。｣
母さんの顔を見る俺に目もくれず、母さんの身体を持ち上げる。
そして部屋を出ていこうとした時に父親が一言俺にこう言った。
｢効いただろ？ショック療法。｣
いつの間にか身体の震えが止まっていた。
だけど、流れる涙だけは止まらなかったのと
今はもう、あの人を思い出すことが出来ない。
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くにみん大好き塩キャラメル - くにみんが知らないうちに死んじゃった…悲しい… (2020年12月13日 1時) (
レス) id: 902c1771ca (このIDを非表示/違反報告)
フェロカ(プロフ) - すみません、今日あげられそうです。 (2020年6月14日 21時) (レス) id: e84de35299 (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 続きめちゃくちゃ気になります！更新楽しみに待ってます！！！ (2020年5月22日 3時) (レス) id: 8d53c0d4bc (このIDを非表示/違反報告)
Jelove(プロフ) - すごい面白いです、、更新楽しみにしています◎ (2020年1月29日 18時) (レス) id: b2ab68e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 一気見してしまった....!!!!!更新頑張ってください!応援してます!! (2020年1月19日 16時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェロカ
| 作成日時：2019年7月23日 22時
