人形達はリアル人形になりたくない【ツイステ】 (ページ9)

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ハイライト→身体の一部ページ9

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「bad girl！全くお前は！」

「ごほごほ…ごめんなさい先生。」

薬草の量を間違えてしまい、私は大爆発を起こした。リアルドッカーン！だった。先生もドッカーン！した。
はぁ、とクルーウェル先生は一つ溜息を吐くとペアを組んでいたエースくんと後片付けするように、と命じて他の班の所へ向かった。入学してから必ず魔法薬学の時爆発起こすから先生も慣れたものなのだごめんなさい先生。

遠くで別の薬草を取りに行っていたエースくんが顔色真っ青で走り寄ってくる。おっと、嫌な予感がするや。

「大丈夫スかA先輩！怪我とかしてません！？ちっ、あのモノクロ教師…。先輩を怒りやがって……先輩方と一緒に毒入りパイ投げしてやろうか。」

「エースくん私大丈夫だからやめてあげて？それより後片付け手伝ってほしいな…。」

「！もちろんっス！！」

先程までハイライト消えた目ですごい事言っていたエースくんにそう言うとぱぁぁ、と顔を輝かせ、箒持って来ます！と掃除用具がある場所へ走って行った。いくら何にも出来ない私でも一年に頼ることは中々ないので嬉しかったんだろうなぁ。可愛い後輩だ。言ってる事ヤバいけど。先に別の掃除しようとも思ったが悪化しそうだから辞めた。前一回窯割ったからなぁ。

手持ち無沙汰になった私の足にちょん、と何かが触れた。下を見てみるとセレーネのユニーク魔法である小型人形・ソウルちゃんが居た。多分私の為にセレーネが行ってほしい、と頼んだのだろう。まぁもう爆発しちゃったけど。
しゃがみこむと大丈夫？と心配する素振りを見せる。

「大丈夫だよ。ありがとうソウルちゃん。セレーネにも言っといてね。」

こくり、とソウルちゃんは一つ頷く。可愛い～。きゅんきゅんしちゃう。可愛いは正義。

きゅんきゅんしてると私を呼ぶ声が。エースくんだ。私は立ち上がるとソウルちゃんにもう行っていいよ、と言う。今日も失敗しちゃったから掃除をするからだ。心配そうにしてたがソウルちゃんはセレーネの元へ行った。それと同時にエースくんが箒を持って到着した。…ん？

「エースくん。箒一つしかなかったの？」

そう、エースくんは箒を一つしか持ってなかった。

「違いますよ？俺が全部やるんで先輩は座っててください！」

「え、いや、でも…。」

「…俺の言う事聞けないんスか？」

「スワリマス。」

みんなハイライト自由に操り過ぎだと思う。
私は大人しく椅子に座った。