人形達はリアル人形になりたくない【ツイステ】 (ページ7)

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一緒に行く事で落ち着いたページ7

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「サクラ、おっはよー！」

「カリムくんおはよー。」

「今日も可愛いな～。お、髪切ったか？ 0.45mmぐらい。似合ってるぞ！」

「うん、なんでわかるの？？」

カリムくんもサーチアイの持ち主だったか。

よしよしと頭を撫でてくれるのはいいけど、せっかく整えてくれた髪がぐしゃぐしゃになってしまう。一回やめてほしいな、とやんわり言ったら目からハイライトが消えた笑顔で

「サクラの髪にオレとジャミル以外の誰かが触ったって考えただけで頭の中がぐしゃぐしゃになって、そいつをころしたくなるんだ。だからごめんな。後でちゃんと直してる！」

と言われたんで言うのやめた。きちんと直してくれるし。太陽属性カリムくんまでこうなるなんて一年の時は思わなかったな。あの頃に戻りたい。切実に。あ、でも結局ヤンデレになるから意味ないや。ちくしょう。

一通り撫で終わったのかカリムくんは私の髪を整え始める。自分じゃターバンも巻けないのになぜか人のは出来るという。ジャミルくんがじゃあ自分のも出来るだろう…！と床を叩いていた。ジャミルくんもヤバイけどカリムくんに関しては心底可哀想だと思う。

まぁ私も同じだけどね。一人じゃ何も出来ません。下手したらカリムくんより酷い。

そんな事考えてたら髪が終わったのかできたぞー！と明るいカリムくんの声が。手鏡を見ると完璧である。トレイ先輩がやってくれた髪型と瓜二つ。なんでこんな器用な髪型が出来るのにターバンは巻けないのか本当に不思議。

「ありがとカリムくん。」

「礼なら今度宴に来てくれ！ジャミルも来てくれるの楽しみにしてるんだ！」

「そればっかりはリドルくんに聞かないとな～…。」

「わかった！リドルに伝えてくるな！」

「え、カリムくん！？」

そう宣言すると、じゃあな～！と元気よくカリムくんが走っていた。
慌てて私はカリムくんを追いかける。

今だけ唸って私の筋肉！

…筋肉なかった。