検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:51,540 hit

ページ ページ6

.

––蝶屋敷

「そうだったのですね。彼女が、あそこの甘味処に…」

何気ないお喋りを楽しむ炭治郎。その相手は、穏やかに微笑むしのぶだった。

「…あの、彼女のことを––もともとご存知なんですか?」

疑問を拭いきれない善逸が、2人の会話に加わる。

「…いいえ、先日お会いしたのが初めて––
ですが…ちょっと––気になることがありまして」

少し遠いところにいる––縁側に腰掛けて、蝶と戯れているカナヲに目を向けたしのぶ。炭治郎と善逸は、2人で首を傾げた。

「…彼女の様子見に訪れた時––花の呼吸と似た息遣いを感じたんです」

花の呼吸––カナヲが使っている呼吸法。

「…じゃあ、やっぱり––」

ぽつりとこぼすように言った善逸。それを見て、しのぶは小さく小首を傾げた。

「竈門くん。…初めて彼女と会った時の状況を教えてください」
「はい。…彼女と初めて会った時、––鬼から背を向けて逃げるわけでもなく…何故か足の下を滑り抜けていました。
鬼の足跡が道に残されていたので、接近––したんだと思います」

そこでしのぶは、ぱちぱちと瞬きを数回。それは、一般市民––がする行動ではない。

「(逃げるわけでも無く、なぜ鬼の足の下なんかを…?)」

疑問は深まるばかり。
しのぶは少し考える素振りを見せたあと、また穏やかに微笑んで炭治郎にお礼を言った。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2019年7月23日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。