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「師匠…。Aを––柱稽古に参加させた方が良いいのでは…」

たどたどしく師匠––しのぶにそう伝えたのは、カナヲだった。

「…いま、そのことについて検討しています」

しのぶは微笑みながら、そう返答する。

日輪刀の色が変わった––即ち彼女には、何かしらの呼吸––フジザクラの呼吸––を持った人物と見て、ほぼ間違いないはず。

「(あとは彼女の赴くままに––)」

*

再び合間見えた、鬼舞辻無惨。
私は懐にしまってあった小太刀を取り出した。
でも、直感で––分かる。私じゃ、私だけじゃ––この男の頸は斬れない。

「(––どうやったら頸を…)」

––記憶の遺伝。
場所の違う地で、––この男と会った––気がする。
薄暗い夜道に、この男と––。

私は、ここでハッと気が付いた。

「(この男の頸を斬る、だなんて––。
私は、隊士じゃないのに)」

小太刀を持つ手が、少しだけ震える。
鬼舞辻無惨は、そんな私の些細な変化を見逃さなかった。

「…お前ごときが、私に勝てるはずもない。
今も、()も」

鬼舞辻無惨は、それだけ言うと朧月の雲間に隠れるように––消えた。

鬼舞辻無惨が、私を攻撃しなかった理由––が分からない。…私が、解毒も鬼弱体化の効能を持つ稀血だから? 本当に、それだけなのだろうか。

それに、「昔も」と言った。
…私の––前世に、何か秘密が…隠されてるのかも。

第7話 私の秘密→←前ページ



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2019年7月23日 8時

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