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「なあ、善逸。すごい今更だけど––
鬼が、藤の花を嫌う理由って何だと思う?」
握り飯を作りながら、近くにいた善逸にぽつりとこぼす炭治郎。その隣には伊之助もいて、炭治郎が作った握り飯をこっそりつまみ食いしていた。
「…炭治郎。実は、俺もそれが気になってたんだ––」
最終選別の時––初めて、鬼の苦手なものが分かった。太陽の光と––藤の花。
太陽はまだ分かるけど、なぜ藤の花…?
「あ、おいバカ!米が焦げる!」
ぼんやりしている炭治郎に怒り、慌てて炭を消す善逸。炭治郎はハッとし、慌てて炭と善逸の顔を交互に見た。
「ごめん…。ありがとう、善逸」
炭治郎は笑顔でそう言うと、新しく握り飯を作る。
善逸は、そんな炭治郎の横顔をちらりと盗み見た。
そして、作ったばかりの握り飯が少し無くなっていることにも気が付いた。
*
夜。
「(あれ、この展開––…どこかで見たような)」
甘味処の後片付けが長引いた。暗い夜道をまた歩く。今宵は朧月。雲の合間に、月が見え隠れする夜だった。
「(藤の花の御守りもあるし…、護身用の––小太刀もある。何かないことを祈ろう)」
そう思っていた矢先。例の男が––鬼舞辻無惨が、また目の前に––少し遠くの場所に立っていた。雲の間から漏れた月明かりに、紅梅の瞳を煌々と光らせながら。
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時:2019年7月23日 8時