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「鬼が、藤の花を嫌う理由––そして、フジザクラの呼吸の適正者を加味すると––何か、もっと深い関係があるのかもしれません」

––理解が、追いつかない。

*

ちょっと軽く聞きに行こうと思っていただけに、まさか––ここまで深い話があるとは、思っても見なかった。

「(壮大な話をされて、すごく頭が痛い…)」

早く寝ようと決め、私はベッドに潜りこんだ。

「(…そういえば、我が家の家系図を––見たことが、ないな…。
今度帰ったら、見てみよう…)」

––私がスヤスヤ眠っている頃。
陰で、どんな事が起こっていたのかなんて––知る由もなかった。

*

翌朝。快眠できた私は、思い切り体を伸ばした。

「…ふう〜」

護身用に––小太刀を懐に入れ、蝶屋敷を出る。その時、どこからともなくカラスが現れた。

「カァー!手ヲ出セ!」

不思議に思いながら手を出せば、藤の花が香る御守りが手の上に乗る。––カラスの唾液付きで。

「御守リ!御守リ!カァー!鬼除ケノ御守リ!」

カラスはそう言うと、お礼を言う隙も与えずに何処かに旅立ってしまった。

*

「A!もう、具合は大丈夫なのかィ!?」

甘味処の店主が駆け寄り、私の両腕を優しく掴む。

「はい。だいぶ––具合は良くなりました。
長い間、お休みをいただいて申し訳ございません」

フジザクラの息遣い。
剣士としての素質。
そして、前世の––記憶の遺伝。

聞きたいこと知りたいことは山ほどある。
でも、今はそれだけに構うほどの時間はない。

私はタスキをかけ、甘味処の仕事に務めた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2019年7月23日 8時

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