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「そうなんですか…。すごく、綺麗ですね」

白いような桜色のような––薄い藤色のような、奇妙な色を持つ小太刀。

最初は、護身用に持たされたのだと思っていた。

「Aさん。あなたには––剣士としての才能や素質が––あると思うんです。
鬼殺隊員になりませんか?」

突拍子もない提案。––私は、開いた口が塞がらなかった。

「いえ、私は––。包丁以外の刃物を持ったことがなくて––」

断る理由を探す私。しのぶさんは私の話を聞きながら、また一歩距離を詰める。

「これは私の憶測ですが––あなた、前世の記憶を––お持ちではないでしょうか」

前世の、記憶。
押し黙ったままの私を"肯定"と捉えたのか、しのぶさんは淡々と話を進める。

「鬼を倒した時––思いました。
刀を初めて持つ人間の手さばきとは思えないんです」
「あれは、恐らくマグレだと––」
「マグレで刀が扱えたら、この世に厳しい鍛錬は存在しませんよ」

ばっさりと切り捨てられた私。

「…あなたが嘘をついているようには、見えないんです。
刀を使えない言い分と、刀を扱い、鬼を滅した事実––。
あなたが、善逸君と同じ人なら––また話は変わりますが」

しのぶさんは最後に、「よく考えてくださいね。おやすみなさい」と言い残し––私の前から姿を消した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2019年7月23日 8時

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