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「カァー!カァー! 至急!
藤木Aヲ本部ニ連レヨ! カァー!カァー!」

炭治郎の肩に、炭治郎と同じ紙を首から提げたカラスが乗る。そして、そのカラスは人間の言葉を喋っていた。

「えっ…、人間…カラ、えっ?」

戸惑いながらカラスへ指差す私。善逸くんも顔を青ざめさせたまま、コクリと頷いた。

貧血起こして倒れそう。
私は、とりあえずゆっくり立ち上がってカラスの話を聞くことにした。



炭治郎たちが控え室へ来る前––

騒ぐ4人の元に訪れたのは、愈史郎だった。その側には、静かに佇む珠世の姿も。
炭治郎は人懐こい笑顔を浮かべて迎えたが、当の本人はいつものように険しい顔をしている。

「この祭り会場の中に、鬼––鬼舞辻無惨が潜んでいる。気をつけろ」

そう言い残して、お祭りの人混みの中に消え去った。

本来、炭治郎たちがここに来たのは祭り客の警備––もとい、人間に紛れた鬼がいないか調査するため。嗅覚・聴覚・感覚の鋭い3人に加え、元 忍の宇随なら、広い会場内でも警備できるという本部の意向による組み合わせだった。

以前の浅草の件、そして吉原の件で何かとこの地にゆかりのある隊員+鬼––が集まっていた。

愈史郎の警告のおかげで、すぐに行動に出られた4人。宇随は、祭り会場外を含む広範囲の警護にあたっている。––会場全てを見渡せる、高い屋根の上から。

独特な––血の匂い、動揺しているような心音に不規則な呼吸、空間認識。この3つの要素のおかげで、すぐにAを見つけることができた。

第3話 稀血の者→←前ページ



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx  
作成日時:2019年7月23日 8時

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