プロローグ ページ1
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鬼滅隊––。
政府非公認の鬼狩り剣士が集う組織。
悪鬼滅殺を信条に、今宵もどこかでその剣戟が響く。
*
争い、とは無関係なところで生まれた私。
ごくごく平凡で、ささやかながら幸せな生活を送っていた。
でも、それも今日で終わりかもしれない。
「美味そうな匂いがする女だなあ〜」
暗い夜道。甘味処の後片付けが長引いてしまい、帰宅が遅れた日の夜。
目の前に現れたのは、腐臭漂う大柄な––鬼。
迷信だと思っていたものが、いま目の前にある。
あまりの迫力と威圧に、私は息することさえ忘れていた。
脳裏には、自分––家族––昔の思い出––いわゆる走馬灯が走る。
鬼が歩くたび、微かな地響きを感じる。
周りには灯りが消えた民家しかなく、皆息を殺しているかのように––静かだった。
「…」
私は、深く、ゆっくり深呼吸をした。
鬼が一歩ずつ近づいて来る。私は足に力を入れて、その鬼の足下に滑り込んだ
「危ないので下がっててください!」
男の子の声が聞こえ、満月の昇る夜空を見上げる。
そこには、赤毛の少年が剣を手に持って飛んでいた。
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こっちん - 夢主ちゃんが、フジザクラの呼吸が使えるかもしれないということが出てきて、さらに、希少な稀血に前世の記憶があり?というのがあって、夢主ちゃんの正体はなんなのか、続きが気になって仕方がありません!!!更新、頑張って進めてください!!!待っています!!! (2019年8月24日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - あいうえおさん» 誤字のご指摘ありがとうございますT T (2019年7月28日 22時) (レス) id: 04a1197c90 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「宇随」ではなく「宇髄」ですよ。 (2019年7月28日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:3939462xx | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時:2019年7月23日 8時