【ナゾトキ姫は名探偵】ひなみのいとこ！？

事件ファイル：２１ ページ22

A「すみません、ちょっといいですか？」


「「うわぁ!!」」



突然現れたAに３人は驚きの声を上げた

そんな３人の反応にAは苦笑いを浮かべる



貝塚「ビ、ビックリした…」


麻紀「Aちゃん!?どうしたの？」



多少面識のある３人は、ホッと胸をなでおろした

麻紀が不思議そうに聞く

雫も、なにごとかとこちらを見ている



A「大したことではないですよ

ちょっと、みなさんのハンカチを貸してもらいたいんです」



Aの発言に３人は首をかしげる

Aはニコニコと笑顔のまま


麻紀と貝塚は素直にハンカチをAに渡した

だが、雫はハンカチを握り締めたままAに渡そうとしない

ギュッと胸の前で強く握っている



麻紀「雫、それ…愛知に買ってもらったやつだよね」



雫は何も言わず、首だけを縦に動かす



A「雫さん…」



Aが呼びかけると、雫は渡すのを少しためらいながらも渡してくれた


Aは３人のハンカチを見つめ、
「(そっか…、犯人は＿＿だったんだ…)」
密かに犯人を特定する



麻紀「愛知…っ」


貝塚「ふんっ

たかがハンカチだろ」



貝塚が無神経な発言をする

それに麻紀がキレた



麻紀「そんな言い方無いじゃないっ

てか、貝塚！あんたがやったんじゃないの!?

愛知がいるとエースになれないから！」



その言葉に、今度は貝塚がキレる



貝塚「ふ、ふざけんじゃねぇ！

麻紀、お前だって愛知に惚れてたくせに！！」


麻紀「なっ…」


貝塚「愛知に相手にされないから、お前が毒を飲ませたんだろ!!」


麻紀「うわ〜〜〜〜!?

ヒ、ヒドイわ〜〜〜〜〜!!」




ぐいっ



リッカ「はい、そこまでっと〜」


A「喧嘩両成敗」



リッカが貝塚を

Aが麻紀を止める

泣いているように見えたけど
リッカ「(A、大丈夫みたいだね)」


リッカ「やめたほうがいいっすよ

愛知先輩が治療中の病室の前で言い争うのは」



いつものふざけた感じではなく、真剣な顔で言う

そんなリッカに２人は押し黙る

事件ファイル：２２→←事件ファイル：２０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す