・ side カナヲ ページ7
屋敷の扉が開く音が聞こえ、縁側でのんびりしていた体を動かし玄関の方向へと足を向ける
「ただいま帰りました、カナヲ｣
「おかえりなさい、師範」
そこに居たのは師範と見知らぬ女の子だった
可愛らしいけれど瞳は真っ赤な彼岸花のよう
鬼だと思いいつでも体を動かせるように、と警戒をするけれどそれは師範が彼女と手を繋いでいることと師範のやめなさい、とでも言うような瞳に阻まれた
改めて彼女を見てみると本当に可愛らしい、それでいてふわりと普段師範の部屋から香る匂いが鼻腔をくすぐる
藤の花の香り…？
鬼から藤の花の香りがするのはおかしい
嫌うはずのものの香りがしている
そのために首を傾げて彼女を見つめてしまった
すると彼女ははっとしたように声を発した
『え、えっと…カナヲ、様
はじめまして、Aと申します…』
鈴の鳴るような顔に似合った可愛い声で名を告げてくれた
名乗ってくれるとは思わなくて少し驚いたような顔になるけれど、すぐに笑顔を浮かべる
ふと彼女の手が少し師範の手を強く握りしめたように見えた
やっぱり…少し怖い、のかな…
カナヲ様と呼ばれるのもなんとなく慣れない
「栗花落カナヲ。……様はいらない」
そう言って近付くとお互い見つめ合う形になる
少しの間そうしていると手を伸ばし彼女の頭を優しく撫でる
すると彼女は私の手に擦り寄って心地よさそうにしている
その顔があまりにも可愛くて一瞬撫でる手が止まる
妹がいればこのような子がいいな…と思いながら再度撫ではじめた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あまね(プロフ) - のぉぉぉぉ (1月3日 0時) (
レス) @page41 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2023年1月29日 21時) (レス) @page41 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - つづき楽しみです頑張ってください (2022年10月7日 19時) (レス) @page41 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
明太子 - オモロ (2021年8月30日 22時) (レス) id: ea655dc91f (このIDを非表示/違反報告)
推し信者 - 画像が見れません(T_T) 更新､楽しみにしてますね！ (2021年5月10日 1時) (レス) id: 8c92c56944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白華まりあ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月29日 10時
