8 偽りの真実〜空介side〜 ページ9
〜空介side〜
A:あの時、私が2人が出かける時に私もついていけばこんな事には…
そうか、Aの両親は離婚なんかしてない。
喧嘩話なんか聞いたことはないし、話を聞く限り夫婦仲は良好だと思う。
丁度このころに記憶をなくしてるんなら、Aとお父さんに何かあったと見て間違いなさそうだな。
あんまりにも悲しそうな顔して話すものだから、僕はつい抱きしめてしまった。
空介:大丈夫…僕は何があってもAの味方だから！
僕はAを見捨てない…。
だから笑っててほしい
僕はAから貰って以来ずっと身につけてる猫耳の帽子をAにの頭に被せた。
空介:それね、僕の大好きな女の子から貰ったんだ！今その子は僕の近くに居るのに、その子に気づいてもらえてないんだよね
A:気づいて…貰えるといいね！
近くに居るんでしょ？
うん…近くに居るよ？僕の目の前に
僕の悩みの大元に励まされるってなんか変な感じだなぁw
気づいてよ…A
空介:うん！頑張るね！
精一杯の笑って隠したつもりだったのに…君には分かっちゃうんだね。
本来なら情けないとか言うべきなのだろうか、気がつけば僕はAに優しく頭を撫でられて、そっと抱きしめられていた。
ずっとこのままでいたい、時間が止まってしまえばいいのに…
僕より少し背が低くて若干届いてないけどそれも全部、全部愛らしいと思える。
空介:もーちょっとこのままでもいい？
断わられるかなぁ…？
A:もちろん
それに私もこのままがいいな…
そんなこと言われたら期待してしまうよ。
今のままでも、少しでも可能性があるんじゃないかなって思ってしまうじゃないか
振り向かせるよ…いつか気づいてほしいから
僕たちは遅くまで喋った。いろんなことを話した
昔の君のこと(好きなことして)
今の学校の話に、ゲームやテレビいろんなことを
楽しい時間はすぐ過ぎるとは誰が言ったのだろう？本当にその通りだ。
Aと話すのが、一緒に居るのが楽しすぎていつの間にか時間は18時を回っていた。
夜は危ないので僕はAを送っていくいき、僕はダッシュで家に帰った。
その時僕はまだ知らなかったんだ。
あんなに僕は…
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
