7 偽りの真実 ページ8
〜Aside〜
私はまだ夢の中にいたの。
夢の中に松野君が現れて(空介君の方ね
私を抱き上げお姫様抱っこしてくれた。ペガサスに乗って空の散歩…なんて夢のような夢を見ていたら
薄っすら聞こえてきた聞き覚えのあるようなないような歌が聞こえてきた。
A:カケ…ラ？
空介:！？ …ごめん、起こしちゃった？
A:いつの間にか寝ちゃってたみたい…寝かせておいてくれててありがとう…空介君
空介: A…？//
A:あ、私今空介君って。ごめん
空介:え、いいよ！全然！空介って呼んでよ
僕もAって呼んでもいい？
A:うん！嬉しい ^^。
A:私…ね？
空介:うん？
A: 四年生くらいの時にお父さん家を出て行ったんだって、それで私は精神科の病院に通うことになったって行ってるんだけど
空介:そうだったんだ…
A:でも、私みちゃったの
空介:なに…を？
A:夜中にお母さんがお父さんの写真見ながら泣いてるとこ
空介:お母さんはお父さんが帰ってくることを望んでるのかな？
A:私も最初そう思ったんだけど、違う気がする
空介:と言いますと？
A:あの時、2人が出かける時に
私もついていけばこんな事には…
A:そう…言ってた。
ギュッ
ふわって暖かいものに優しく包まれて、気づいたら私は空介君の腕の中にいた。
空介:大丈夫…何があっても僕はAの味方だから！
私は黙って頷いた。もう少しこのままだいたい…そう思っちゃう、それはただ単に甘えてるだけなのに。私は強くならなくちゃいけないのに…
空介の前では素の自分でいれる。
そう思ってしまうのだ
ポフって何か頭に被さったと思ったら空介がいつも被ってる猫耳の帽子だった。
空介:それね、僕の大好きな女の子から貰ったんだ！今その子は僕の近くに居るのに、その子に気づいてもらえてないんだよね
そう笑う空介君の顔はどこか悲しげで少し辛そうだった。
A:気づいて…貰えるといいね！
近くに居るんでしょ？
空介:うん、頑張るね！
笑顔だけどやっぱり辛そうだ。
ギュッ 気づけば私は空介の頭を撫でて抱きしめていた。
((身長の関係で若干届いてないけど
空介:もーちょっとこのままでもいい？
A:もちろん
それに私もこのままがいいな…
いつか届くといいね…空介君。
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
