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6 カケラ ページ7
〜空介side〜
僕はAを昔よく一緒に遊んでいた丘の上の花畑まで連れて行った。
ついて喜ぶなりAは直ぐに眠りに落ちてしまったようだ。なんの夢を見てるのかな…。
寝ている彼女の髪をそっと撫でて、
空介:A…。
僕の記憶の中には君が外れた事は一度もなくて、ただひたすらに会える日のみを待ち望み そしてついに…
空介:何度離れても君を探すよ
そして今、君をようやく見つけた。
A:んっ、んー
頭に置いていた手を慌てて離したが、どうやら寝返りを打っただけのようだ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
昔2人で作って歌った曲がある。毎日少しずつ言葉を紡いで…
空介:記憶のカケラを探しに行こう
あの日は若干グレーの空模様。
最初にあったのは自然広がる植物園、僕は君に一目惚れをしたんだ。
出会いは偶然か必然か。僅かに見えた桜の花びらが優しく微笑む時いつも隣に君がいた。
消えてしまいそうに儚く歌っていた君を見つけた時に僕の運命は決まっていたのだろうか、君を守るナイトになるよ…。
この歌はここで終わりじゃない、続きは今の僕たちが作って行くんだ。
途中で別れて歩いて別の角度から物事を見てきた僕らはまたこうやって同じ道に戻ってきたんだ。
感じることは違っても、今見てるものが同じならいつかきっと…きっと届く。
離れている間に何があったんだよ…A
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
