28 裏腹な言葉 ページ29
〜空介side〜
昨日、僕と響介の思いつきで、ってか本気で思ったんだけど
噴水のある公園のど真ん中でAに歌ってもらっ
て、本当に凄い歌声で圧倒されて
いっぱい人も集まってきて、女の子にファンになっ
ちゃったなんて言われてて。
どっかの男にスカウトされてAは凄い乗り気だ。
嬉しいよ？好きな子の嬉しいことなら僕だって嬉しいんだけど…
だけど…Aが遠くに行っちゃうみたいで本当は寂しい…。
空介:ねぇA！
明日もやってみようよ！
なるだけ毎日やって生の声も聞けるし、マミちゃんだってまた来てくれるかも？
心とは裏腹な言葉を…僕の口は言ってしまうんだ。
Aに嫌われたくないから。
響介: …。
じゃあ俺も協力するかなぁ〜Aの輝いてるとこ見たいからな
響介はさらっとかっこいいこと言うな…
羨ましいな
A:何歌おうかな♪
楽しそうなA。
空介:メーベル…
僕の好きな曲だ
(作者:僕はボカロ大好きでボカロじゃなくても結構歌うよ♪)←誰もお前の事なんか聞いてねぇよ！
A:空介植物室でたまに歌ってたよね！
覚えててくれてたんだ
A:ってかさ？今何時？
響介:18時っすよお嬢
A:誰がお嬢だ！w
18時か…じゃあ私今日はこの辺で帰ろうかな？
響介:じゃあなー
空介:危ないし送ってくよ
A:大丈夫だよーw
大袈裟だな〜もう、じゃあねー！
Aは走って行ったしまた。
響介:兄貴はあんまり乗り気じゃないみたいだな？
空介:そ…そんなことない
響介:嘘だな
なんでこいつ、こんなに鋭いんだよ
響介:Aが遠くに行くみたいで寂しいってところかな？
空介:うっ…
響介:その顔は図星だなw
懐かしいな(ボソ
空介:なんて？
響介:何でもない(*-ω-)ヾ(^ω•*)ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
元気出せよ
空介:弟に撫でられてる兄って一体
響介:まぁまぁ、そう言うなよ〜
そう言うといきなり響介が歌い始めた
響介:こっちこないで
あなたの本性 私知ってるの
本当はどす黒い 心が 見えてるわ
なんの目的で〜 私に近くの？
あぁ…そっちがその気なら
ゆっくり眠らせてやるわ♪
空介:怖いな、なんだそれ
響介:俺の未来にいる嫁さんが歌ってたやつだよw
相当人を信じられなかったんだろうな
空介:未来…嫁？
響介:あのな…俺本当は、空介の弟じゃないんだ。
何を言ってるのかわからなかった…
☆
☆
☆
「俺本当は未来から来たんだ。」
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
