2 気持ち ページ3
〜空介side〜
☆教室
半田: マックスいつもその手紙持ち歩いてるよな？彼女とかか？w
空介:もう4年間会えてないけど、忘れられない大事な子なんだ。
半田:そうなんだ…どんな子だったの？
空介:誰にでも優しくて、笑顔が可愛くて、天然入ってて危なっかしくてほっとけないんだよ。それと、俺には言わなかったけど結構モテてたし、歌声が綺麗で、運動あんまできなくてすぐ拗ねるし、イタズラするし！こんなに待たせてもう！
半田:ぷっwあははw
マックス最初良い感じに良いところしか出てこなかったのに最後wそれだけ全部受け止めてた上で大切なんだな。
空介:うん…僕の初恋の人だから。
半田:また…会えると良いな
空介:会えるって信じてる。
ガラッガラッ！
勢いよく扉は開かれ、生徒が一斉にそれを見る。
後輩女の子:あ、あの！松野空介さんにお話が！！
円堂:え、あー、マックス！お呼ばれだぞ？
空介:あ、うん？
呼び出されたのは別に構わないが僕はこの子を知らない。スタスタ歩いて俯いたまま何も喋らないその子を若干気にしつつ と、突然振り返って
後輩:あ、あの！私前からずっと松野先輩の事が好きで、付き合って下さい！
顔を真っ赤にしてそんなこと言われてもなぁ、
空介:ありがとう、凄い嬉しいけど。僕にはずっとすきで待ち続けてる人がいるんだ
そう告げると、その子の大きな目に涙の膜が張ってついに零れ出した。
後輩:私…私絶対諦めませんから！
そのまま去って行ってしまった。
誰になんと言われようとも僕には
Aしかいないから
また会いたいよ…A。
取り残された僕はゆっくり自分の教室に戻る。
その間に転校生が来るだのの噂が飛び交っていたが正直どうでもよかった。
それがAなら話は別だがその転校生がいくら可愛かろうとかそんな事はどうでも良い
ガラッ 控えめにドアを開けると半田が飛びついて来る
半田:このクラスに転校生が来るんだってさ！凄い可愛いらしい。ちょびっと見たやつが言ってた、優しそうな雰囲気でふんわりしてたってさ♪
空介:ふーん、そう
半田:ふーんって反応薄いなぁ、可能性としては彼女かもしれないだろ？
空介:ハーフハーフ、50%くらいか？確信できるまで期待は持たないよ。
先生:みんな席に着いてね。もう結構噂になってるけど、転校生が来ました！
男子:心待ちにしてました！
女子:どんな子かな♪
先生:はいはい、静かに。
入って来て良いわよ
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
