12 交差 ページ13
〜Aside〜
半田君とあゆみちゃんが何処かへ行ってしまったので私は空介君と教室で喋っていた。
いつも自分の発言を後々後悔することが多い私ですが…今回も少し後悔してるかも。
空介君が気になってる。待ってる人がいる気がするのも本当の話だけど…。
空介といると本当の自分でいれるし、凄い楽しいけど、ドキドキが止まらない…口が裂けても言えないけどね？
空介:ん、Aちょい待ってて、僕ちょっとロッカーからノート取って来るね
A:行ってらー
うちの学校は各クラス廊下出てすぐのところにロッカーがある。教室内でよくないっすか？
私は読みかけの小説に手をかけて続きを読んでいた
小説の内容は恋ストーリーで幼馴染が好きなヒロインとヒロインが好きな幼馴染、絵に描いたような上手くいってる恋で羨ましいとか思っていたら、ヒロインが海外に留学。
見送ることしかできない幼馴染は悔しくて、ヒロインがいる国に行くためにバイトを始めると言うものだ。
何だろ…涙が止まらないの
また会えるよね？
しばらくして勢いよくドアが開いて、帰って着たのは空介君ではなくて半田君だった。
かと思ったらいきなり抱きついてきた。
それもとても苦しそうな顔して
半田:A…俺、お前を縛ってたみたいだ。
お試しの件は忘れて、好きな奴のとこいけよ
何を言っているの？
私の…好きな人…？
A:好きな人？
半田:本当は気づいてるんだろ？
自分に素直になれよ^^
A:うん…
抱きしめていた手を離して何処かへ行ってしまった。交代みたいに空介君が入ってきて私の手を引いて無言で歩き始めた。
まぁ突然の出来事で私も唖然としてるわけで、クラスの人もビックリして無駄に目立ってるわけで
突然、ある所で空介君は足を止めた。
A:植物園？
この学校は自然を大事にする学校で自然多き学校として有名であり、あまり人は来ないけど校内に植物園が存在する
空介:懐かしいなぁ…。僕たちが初めてあったのは植物室なんだぁ〜
A:例の初恋の子の話？
空介:うん…
胸が痛いよ…何でなの？
カチャッ 空介君は携帯を開いて写真を見せてくれた。
A:私…？いや、違うよねw似てるとか思っちゃった。
空介:いや、君だよA
A:そんな訳ないじゃん、エイプリールフールにはまだ早いよ？
空介:ごめんA、よく聞いてくれるかな？
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作者名：松野 月 | 作成日時：2017年7月11日 0時
